今年の3歳重賞の1番人気は距離別で明暗くっきり
公開日:2023年3月16日 14:00 更新日:2023年3月16日 14:40
ファルコンSは今年も波乱!?
桜花賞、皐月賞のトライアルレースは今週土曜阪神の若葉S、日曜中山のGⅡスプリングSですべて終了。さらに今週は土曜の中山で牝馬のGⅢフラワーCもあり、ほぼ賞金順が決定。GⅠ出走馬のボーダーラインが明確になってくる。
まさに“春たけなわ”といった感じだが、今年の3歳重賞はとにかく1番人気馬が不振だ。
年明けのシンザン記念から先週のフィリーズレビューまで9鞍で〈1125〉。勝ったのはきさらぎ賞=フリームファクシのみである。
ちなみに、②着だったのは弥生賞ディープインパクト記念=トップナイフで、③着は京成杯=セブンマジシャン、共同通信杯=ダノンザタイガーの2頭。それ以外の5レースが馬券圏外というわけだ。
となると、この結果からひとつの傾向が見えてくる。1番人気が③着以内だった4鞍はすべて千八以上。一方、人気を裏切った5頭はシンザン記念=クファシル⑦着、フェアリーS=ヒップホップソウル(⑪着)、クイーンC=ウンブライル(⑥着)、チューリップ賞=ドゥーラ⑮着、フィリーズレビュー=ブトンドール⑥着だから、すべてマイル以下ということになる。
ちなみに、現4歳世代も同じ時期で比較してみると、3歳重賞は1勝のみ。だが、②着が5回もあり、通算では〈1503〉。2歳戦では〈4307〉だから、トータルでは〈58010〉。連対率・565と比較的、高めだった。
だが、現3歳は2歳重賞でも〈3218〉と不振。トータルでは〈43313〉。連対率・304と1年上の先輩に大きく劣る結果となっている。重賞で1番人気になってしっかり勝ち切る――そういう馬が非常に少ないあたりにも、今年の3歳のレベルが示されているのではないか。
今週の3重賞で千八以上はスプリングS、フラワーC。スプリングSは1番人気がオールパルフェ、セブンマジシャン、べラジオオペラのいずれかか。フラワーCは未勝利戦で千六1分33秒8の好時計勝ちを演じたパルティキュリエが候補。
この2重賞はいいとして、問題はマイル以下になる千四のファルコンSだろう。
シンザン記念②着のペースセッティングが1番人気になりそうだが、過去5戦で②着3回と詰めの甘さも目立つだけに、果たしてどうか。
ただですら、8年連続で1番人気が負けているレース。今年も荒れそうな予感がプンプンする。