【金鯱賞】プログノーシス遅すぎた重賞初勝利
公開日:2023年3月13日 14:00 更新日:2023年3月13日 14:00
気になる次はどこになるのか
遅れてきた大物がGⅠ戦線に名乗りを上げた。
日曜中京で行われたGⅡ金鯱賞は5歳馬プログノーシスが1番人気に応えて、待望の重賞初勝利を飾った。
良馬場でも軟らかい馬場を前半5F60秒9と前有利の展開を[10][9][9]から直線一気を決めた。
課題のスタートはこの馬としては決まった方だったが、道中は力みながらの追走。それでも、ポテンシャルの高さだけでの押し切り。使った上がり3Fは33秒9と他馬より0秒4以上も速い脚を繰り出すのだから、ここでは一枚も二枚も力が上だった。
これで8戦して〈5111〉の戦歴。上がり最速を7度もマークする、ディープ産駒らしい現役屈指の切れ者だ。唯一、上がり2番目タイだったのは、デビュー2戦目のGⅢ毎日杯③着。ただ、これは勝ち馬がシャフリヤールで、コースレコード決着というGⅠ級のレースだったもの。
となると、今回の勝利で次なるステージが見えてくる。「もうひとつ上(GⅠ)のレベルで走らせてみたい」とは管理する中内田調教師だ。
ここから中2週で待ち受けるのがGⅠ大阪杯。昇格後の過去6回で金鯱賞からのローテーションは、3勝②着2回③着1回の最重要ステップとなっている。金鯱賞からの連勝も18年スワーヴリチャードが決めている。
大阪杯は川田が乗れない
今年の大阪杯はスターズオンアース、ヒシイグアス、ポタジェ、スタニングローズ、ジェラルディーナ、ヴェルトライゼンデ、ジャックドールと大激戦模様。新たな新星も加わるとなれば、面白さが増したといえる。
もっとも、同馬で5戦5勝の川田はヴェルトライゼンデの騎乗が決まっており、誰が手綱を取るのか。川田以外の騎手では③②④着なだけに、乗り難しいのは明白。ここは無理遣いをせず、スキップして安田記念か宝塚記念か。そうなると距離の問題も出てくる。
いずれにしても、GⅠ戦線において、その動向が気になる馬が誕生したのは間違いない。