木津のジョッキー直撃!

【木津の土曜競馬コラム・クイーンC】

公開日:2020年2月14日 17:00 更新日:2020年2月14日 17:00

 関東のトップジョッキーである田辺はその柔らかい物腰とは裏腹に、手綱を取った馬に対してはかなりの辛口だ。

 たいていの騎手は調教師や関係者を気遣って、オブラートに包んだ物言いが多い。しかし、田辺は違う。勝ったとしても「まだまだですね」とか「もう一皮むけてくれないと」など、歯に…

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木津信之

木津信之

「ベガはベガでもホクトベガ!」
 93年エリザベス女王杯でホクトベガが①着でゴールに飛び込んだ瞬間の実況です。当時、浪人生でフラフラしていた自分にとっては衝撃的であり、今でも予想の根底に根付いています。
 ベガはバリバリの良血馬で鞍上が武豊。牝馬3冠にリーチをかけていました。対して、ホクトベガは父がダート血統でベテランの加藤和を配したいぶし銀のコンビ。春2冠でベガに大きく後塵を拝したホクトベガに勝ち目はなさそうでしたが、見事にリベンジ。この“逆転劇”こそが競馬の醍醐味ではないでしょうか。
 かつて作家の寺山修司氏は「競馬が人生の比喩なのではない、人生が競馬の比喩なのである」と評したそう。馬も人も生きている間はいつかの大逆転を狙っています。雑草でもエリートを超えるチャンスはあるはずと、きょうもトレセンを奔走しています。

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