【安田記念】マイルの申し子ロジクライに一発あり “レジェンド”武豊と新コンビ

公開日:2019年5月30日 16:50 更新日:2019年5月30日 16:51

 春のマイル王決定戦の出走メンバーで最も千六の勝ち星が多いのが6歳ロジクライだ。

 ここまで14戦で〈5225〉。ちなみに、それ以外の距離は4戦で〈0022〉である。

 2歳秋のデビュー3戦目に勝ち上がり。3歳になった翌年、初っパナのシンザン記念で初タイトルを獲得した。

 その後、骨折で1年11カ月に及ぶ長期ブランクがあった。しかし、復帰3戦目の5歳春、今回と同じ舞台の節分Sを逃げ切ると、続く六甲Sも押し切り。

 そして、5勝目が2つ目のタイトルとなった秋の富士Sだ。再度、東京マイルで見せたレース内容が実にいい。

 スタートを決めて楽に2番手追走。残り1Fで前をとらえると、力強く伸びて先頭ゴール。追い込んできた②着馬を2馬身突き放している。まさに“テン良し、中良し、しまい良し”だった。

 それから勝ち星こそないものの、6歳の今年も3走前の阪急杯、前走の京王杯SCと千四で③着2回。キャリアが18戦ということもあり、まだまだ衰えはない。

 中間も順調そのもの。

 先週は新コンビの武豊を背に坂路4F50秒2―12秒3で攻め駆けするシュウジに2馬身先着。きのうも武豊騎乗で50秒2―12秒3の好タイムで駆け上がった。

 須貝師は「相手は強いが、状態はいいよ。今週も最後は遊ぶ面があり、気合を入れた。前走で直線、スッと動けなかったのは、その辺が出たのかな。癖を掴んでもらったのはいい。この舞台も合ってるしね」と話す。

“レジェンド”武豊は先週まででJRA50勝をマーク。トップの川田が66勝で、2位のルメールとは同数。②着の差で3位につけている。

 復活したマイラーにビッグタイトルのプレゼント――。期待が高まる。

ワンポイント 京王杯SC組の伏兵

 過去10年間の主なローテーション別成績は次の通り。

       ① ② ③ 外
京王杯SC  2 3 2 30
ダービー卿CT2 0 0 5
ヴィクトリアM1 1 0 11
高松宮記念  1 0 0 6
NHKマイルC1 0 0 2
安土城S   1 0 0 0
メイS    1 0 0 0
ドバイDF  1 0 0 0
大阪杯    0 2 2 7
マイラーズC 0 1 6 35

 馬券圏内入りは京王杯SC組が最も多い。

 12年は京王杯SCで④⑦着のストロングリターン、グランプリボスが2、13番人気でワンツーフィニッシュ。17年も⑨①着のサトノアラジン、レッドファルクスが7、3番人気で①③着と上位を占めた。

 他にも11年は①着だったストロングリターンが5番人気で②着、09年は③着のファリダットが10番人気で③着。

 今年も伏兵の大駆けがあるかも。

最新記事一覧

  • アクセスランキング
  • 週間