【ケンタッキーダービー】快挙、そして強敵に挑むフォーエバーヤング 強力ジンクスと戦うフィアースネス
公開日:2024年5月2日 14:00 更新日:2024年5月2日 14:00
先週の香港・シャティン競馬場で行われたチャンピオンズデー3鞍に日本馬が8頭参戦。残念ながら、プログノーシスのクイーンエリザベスⅡ世C②着が最高で、勝ち鞍は挙げられなかった。
では、今週の海外GⅠは……。
挑むのは日本時間5日(日)朝に行われるケンタッキーダービー。参戦は2頭で、矢作厩舎の5戦5勝フォーエバーヤングと、新馬→伏竜Sを連勝したテーオーパスワードだ。すでに28日(日)に枠順が決まっており、テーオーが10番で鞍上はカナダで活躍する木村和士。フォーエバーはもちろん坂井だ。
フルゲート20頭立ての見込みだから、ともにちょうど真ん中。戦いやすい枠は引いたが、果たして日本競馬史上、初の快挙はなるか。
すでに発表されている各馬のレーティングを見ると、フォーエバーヤングの116は2位タイ。同じ116が2番シエラレオーネで、トップの120がフィアースネス。つまり、最大の敵はこの2頭ということになる。
まず、シエラレオーネは4戦3勝。負けた1回もいったん先頭から差されての鼻差負けだった。
今年はGⅡリズンスターS→GⅠブルーグラスSを連勝。差し、追い込みのタイプで多頭数が課題だが、枠順は2番といい。ちなみに、血統的にフォーエバーヤングのいとこにあたるという関係で、この対決は興味深い。
だが、シエラレオーネ以上に強いと目されているのがフィアースネスだ。
ここまで5戦3勝。2回の敗戦は⑦③着だが、昨年のBCジュベナイルの勝ち馬で、さらに前走のGⅠフロリダダービーが大大大楽勝。逃げて、直線ではジョッキーが股の間からわずかに後方を確認しただけで千切る一方。馬なりで13馬身半差をつける圧勝だった。
このレースぶりによって1番人気に。ただ、問題は枠がかなり外、しかも17番枠になったことだ。
ケンタッキーダービーは過去149回行われており、今年は区切りの150回目。その中で唯一、勝ち馬が出ていない“死の枠”といわれる番号を引いてしまった。
しかも、②着ですら88年のフォーティナイナーが最後。ちなみに、昨年17番を引いたのがデルマソトガケ。結局、取り消しが出て14番ゲートとなったものの、替わりに入ったのは大井のマンダリンヒーローだった。
日本の2頭は強敵に挑み、現地の1番人気は枠順のジンクスに挑む「スポーツの中で最も偉大な2分間」ケンタッキーダービー。発走は日曜朝の7時57分だ。