現3歳世代は強い。今年の秋GⅠを見れば明らかだ。天皇賞は史上初めて3歳馬によるワン・ツー決着に。勝ったマスカレードボールは続くジャパンCでも世界最強馬カランダガンに頭、後続には2馬身半という決定的な差をつけた。世代交代を印象付けた一戦といえよう。
3歳勢のレベルの高さは疑いようがなく、秋古馬2冠に出走したクチとの勝負付けはすでに済んだと考えていい。
暮れのグランプリの焦点は未対戦組との力関係だが、3歳世代優勢という結論に。本命はミュージアムマイルとした。
最大の買い材料は目下の上昇度だ。
前走の天皇賞では課題とされていた左回りを克服し、ラスト3F32秒台の脚を繰り出している。いくら瞬発力型のレース形態だったとはいえ、これまでは33秒台後半が最速だった。ひと夏を越えて大きくスピード値を上げたのが分かる。
調教の動きも春とは別馬のよう。
1週前のCウッド追いでは序盤から飛ばして、自己ベストを1秒4も更新する6F78秒5。それでいて、しまいもバテずに3F36秒5―11秒4のハイラップでまとめた。高柳大師も「去年や今年の春と比べると、馬はずっと良くなっている。体の中身がしっかりしてきた」と話すほどの充実ぶりだ。
クロワデュノール、マスカレードボールを外からなで斬った皐月賞を見れば、中山は間違いなくベスト舞台だろう。当時から大幅スケールアップした今なら、二千五百メートルも十分に対応可能。最強3歳世代が再びGⅠを席巻する。
“期待値が最も高いのはワイドだ”という持論のもと、人気サイドと中穴を絡めたワイド一点勝負を得意とするレース部の最年少。22年春から栗東で取材に励んでいる。一点勝負で磨いた感性と、変幻自在の組み合わせで一獲千金を狙う。




























