【ジャパンC】レイデオロ産駒のGⅠ初勝利なるか。4歳アドマイヤテラ、サンライズアースが府中に挑む
公開日:2025年11月26日 14:00 更新日:2025年11月26日 14:00
JC2勝の友道調教師が「東京の二千四百は一番合う舞台」
ジャパンCで産駒初のGⅠタイトルとなるか。レイデオロだ。
産駒が出て3年目。これまでに重賞では4勝を挙げている。今年の阪神大賞典=サンライズアース、ダービー卿CT=トロヴァトーレ、目黒記念=アドマイヤテラ、ラジオNIKKEI賞=エキサイトバイオでGⅡ、GⅢは制しているが、GⅠでは<0029>と連対もない。
レイデオロ自身は、19年に挑戦したジャパンCは1番人気に支持を集めながらも重馬場に泣き、⑪着に終わった。息子たちが父の雪辱を果たし、ビッグタイトルを手にするか。
同産駒はファーストクロップの4歳2頭が出走する。アドマイヤテラ、サンライズアースだ。
アドマイヤテラは昨年の菊花賞③着馬で、前記にあるように今年の目黒記念を制している。4歳秋初戦の京都大賞典は1番人気で④着に終わったが、「レース当日は内を突いた馬が伸びるような馬場。上位勢とは内、外の差があったかな」と友道師も振り返る。実際に、上がり4F46秒8─34秒9で後半に11秒台のラップが並ぶ展開で、4頭分の外を回らざるを得ない展開となっていた。
動きは別記の通り。最終追い切りは坂路で併せてきた。ヨーホーレイクに半馬身遅れる4F52秒8だが、「最後に気持ちを乗せる追い切り。体つきに太めもなく、いい動きでしたよ」と指揮官は話して、こう続けた。
「左回りは相性がいいコースですし、東京の二千四百メートルは一番合う舞台と思っています」
友道厩舎は、ジャパンCに9年で18頭を送り込み、17年シュヴァルグラン、昨年のドウデュースで制している。勝手知ったるGⅠ舞台への適性をこう話すから怖さのある一頭だ。
「涼しい方がいい。暑い時季とはとは顔つきから違います」(石坂公調教師)
サンライズアースも秋の初戦には京都大賞典を選択した。
逃げる形から、勝ち馬ディープモンスターにインをすくわれての②着だったが、「直線を向いて、ターフビジョンに物見をした」とは池添で外に膨れるシーンもあった。負けたが、別定GⅡで58キロを背負って地力を示した一戦でもあった。
こちらは涼しさを増しての良化が顕著だ。夏に強くないのは、極度の夏負けから菊花賞出走を断念した昨年からもよく分かる。管理する石坂師は前走、今回の状態面の違いをこう比較した。
「夏場がもうひとつ強くない馬で正直、前走はギリギリ仕上がったかな、という印象。やはり、涼しい方がよく、体調を上げています。中間は毛ヅヤ、張りともに良くて、とにかく馬が元気ですね。先週、今週と乗ってくれた池添君も〝前走と比べても凄くいい状態です〟と。暑い時季とは顔つきから違いますので、本当に体調はいいと思います」
今回は逃げるホウオウビスケッツがいる。番手から運んで集中力を切らさなかった阪神大賞典は6馬身差をつけて圧勝した。その再現があるか──。
何より、近年のJCでは、前走・京都大賞典組の好走が目立つ。16年キタサンブラック、17年シュヴァルグラン、22年ヴェラアズールと10年で3勝を挙げている。今年も〝ゲンのいい〟ステップレースから、この2頭が父子でのGⅠ初勝利を狙っている。





























