エリザベス女王杯は栗東滞在で調整を進めていたアドマイヤマツリが回避した。右後肢の歩様の乱れが要因だが、これでコンビを組む予定だった坂井は女王杯での騎乗がナシに。乗れている若手が不在となるのは残念でしかない。
同時に、当初はこの女王杯の予定であったシランケド(天皇賞・秋で④着)が走っていたらどうだったか、を考えてしまう。間違いなく本命としていたはずだ。
【京都11R・デイリー杯2歳S】 アドマイヤ=坂井のコンビなら、ここは◎アドマイヤクワッズで勝負になる。
身体能力の高さが光る新馬勝ちだった。余力のある前半9番手から、外を回して、先に抜けたスペルーチェをとらえてみせた。東京は残り2F手前から100メートルで2メートルの坂を上がり、そこからまだゴールまでは300メートルあるが、その長い直線を最後まで弾むようなフットワークを崩さずに伸び続けてみせた。自身の上がりは33秒3だが、坂下で右手前に替えて、そのままゴールまで走り切ったから2歳秋とすれば体幹の良さ、心肺機能の高さを存分に感じる差し切りであった。京都外回りは問題なし。体力的に使って一段階上がっているからV2は十分ある。
【東京11R・武蔵野S】 ここはサンライズフレイムに◎。力みがちな気性から13戦連続してレースが流れる7Fダートを使ってきたが、本質的には大跳びのマイラー型とみている。折り合いがつき、差し脚に鋭さを増した今なら府中の長い直線が生きてくる。
1974年、愛知県で生を受ける。名前の通りのザ・長男。
大阪での学生時代、暇な週末は競馬場に通い、アルバイトをきっかけに日刊ゲンダイへ。栗東トレセンデビューは忘れもしない99年3月24日。毎日杯の週で、初めて取材した馬は連勝中だったテイエムオペラオー。以降、同馬に魅せられ、1勝の難しさ、負けに不思議の負けなしと、学ばせてもらったことは実に多い。
グリーンチャンネルでパドック解説をさせていただいているが、パドック党であり、大の馬体好き。返し馬をワンセットで見たい派。現場、TV観戦でもパドックが見られなかったレースの馬券は買わないと決めている。
余談だが、HTB「水曜どうでしょう」の大ファン。こんこんと湧き出る清水のように名言を連発する大泉洋氏を尊敬してやまない。もちろん、“藩士”ゆえにDVD全30巻を所持。





























