【秋華賞】オークス馬カムニャック2冠制覇へ
公開日:2025年10月14日 14:00 更新日:2025年10月14日 14:00
いよいよ今週から秋のGⅠウイークがスタートする。その開幕を飾るのは、牝馬3冠最終戦の秋華賞だ。
中心は2冠を目指すカムニャック。
春はフローラS→オークスを連勝。それぞれ7番人気、4番人気とあくまで伏兵扱いだったが、前者がレースレコードなら後者は大外一気と、ともに堂々たる勝ちっぷり。⑥④着と低迷した時期から、見事なV字回復で樫の女王に輝いた。
堂々の主役として挑んだのが、秋初戦のローズSだ。
折り合い面が課題だった春とは違い、道中では力むシーンは一切なかった。
4角では内から他馬にぶつけられ、動けない場面があったが、追われてからはさすがの伸び。不利をはねのけて問答無用に差し切った勝ちっぷりには貫禄すら感じた。
「装鞍所からパドックまですごく落ち着きがあって、いい状態でレースに向かえました。バランスを崩しながらも、最後は差し切ってくれた。やはり能力が高いし、精神力も強い馬です。いい勝ち方ができました」(友道師)
前哨戦を勝ってますます快調だ。
レース2週後の10月1日にCウッド入りすると楽に6F83秒6―38秒0をマーク。反動は感じられず、むしろ使ったことで一段と落ち着きが出た印象を受ける。
1週前には川田を背にCウッドで6F82秒2。終始、鞍上の手は持ったままながら、ラスト2Fを11秒5―11秒2の加速ラップで締めてきたあたりは好調の表れだろう。
指揮官も「しまいの反応が良かったですね。体もふっくら見せて、上積みが見込めます。これで仕上がりました」と話すように、文句なしの状態にある。
挑む立場だった春とは一転、迎え撃つ立場となった3冠最終戦。女王があらためて世代最強を証明するか、注目だ。