【スプリンターズS】待望のGⅠ制覇へ トウシンマカオ研ぎ澄まされた体に

公開日:2025年9月24日 14:00 更新日:2025年9月24日 14:00

 セントウルSは開幕週で外を回った分、0秒1差③着に敗れた。それでも秋初戦を考えれば、上々の滑り出しといっていいだろう。

 そこから中2週。この期間は昨年(セントウルS①着→スプリンターズS②着)にも経験済み。待望のGⅠ制覇に向けての最善策だ。9月14日から坂路で乗り出し、1週前には4F54秒0―12秒3。うなるような勢いで元気いっぱいの姿を見せている。

 先週末にも54秒6―12秒5をマークしており、陣営はけさの最終追い切りも坂路を選択。これは珍しいケースだが、状況を見極めたうえで柔軟に対応する高柳瑞師のスタイルである。

 主戦・横山武を背に、併せ馬で追走してスタート。縦列の形から内に潜り込み、軽快かつ力強い脚取りで4F51秒8―12秒1。外に張るところも見せず、文句なしの内容だった。休み明けからしっかり仕上げられていることもあり、ひとたたきで馬体もさらに研ぎ澄まされ、まさに極限の仕上げ。待望のGⅠ制覇に向けて万全だ。

○…共同記者会見に臨んだ横山武は「坂路で(追い切りに)乗るのは初めてで、折り合いも含めていい動きができればと。普段は(ウッド)チップで乗せていただいていますけど、比較的折り合いも落ち着いていましたし、時計的にもよく動いていると思います」と感触を話した。「春に言った時と同じでGⅠ級の馬だと思います。かなり強いメンバーが揃って甘くないですけど、いい結果を出せたらいいですね」

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