勝羽太郎 情報ノート

【勝羽の土曜競馬コラム・チャレンジC】

公開日:2025年9月12日 17:00 更新日:2025年9月12日 18:27

 今週から3週間、J・モレイラが日本で騎乗する。

 春の来日時は5週9日間でGⅠ3勝を含む23勝を挙げた。各調教師に聞けば、「馬をニュートラルな状態で乗る」と返ってくる。バランスのいい騎乗フォームは鞍下への負担が少ないのだろう。最近、各騎手の重心がどこなのかを意識しながらレースを見ている。案外、面白いですよ。

【阪神11R・チャレンジC】 ここは、そのモレイラが騎乗するオールナットが◎。

 昨年後半に2連勝してオープン入りしたが、その後は⑨③⑥着。2走前がリステッドの大阪城Sで、他は東京新聞杯と新潟大賞典。GⅢが高い壁となっているように映るが、そうでもない。3走前はマイル戦。サトノダイヤモンド産駒らしく胴長な馬には距離が短く、前走は馬場。午前中まで降った雨で芝の塊が飛ぶほどの稍重馬場。翌日曜はクッション値が1・0ポイント下がったほどだから掘れるような緩い芝が合わなかった印象だ。

 結果、適性の差で伸び負けする⑥着だったが、レース運びは悪くない。力むことなく好位インで器用に運べていたから、今ならコーナー4つの二千メートルで立ち回りのうまさを生かせるはず。1週前は坂路4F52秒9―11秒8と自己ベストで負荷をかけてきた。何より、鞍上は“勉強好き”なマジックマン。勝機を生みだしてくれるはず。

【中山12R・3歳上1勝クラス】 下半身の強化が目立つノーランサンライズ。急坂のある中山でも勝ち負け。

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9月13日(土)中山競馬場

9月13日(土)阪神競馬場

勝羽太郎

 1974年、愛知県で生を受ける。名前の通りのザ・長男。
 大阪での学生時代、暇な週末は競馬場に通い、アルバイトをきっかけに日刊ゲンダイへ。栗東トレセンデビューは忘れもしない99年3月24日。毎日杯の週で、初めて取材した馬は連勝中だったテイエムオペラオー。以降、同馬に魅せられ、1勝の難しさ、負けに不思議の負けなしと、学ばせてもらったことは実に多い。
 グリーンチャンネルでパドック解説をさせていただいているが、パドック党であり、大の馬体好き。返し馬をワンセットで見たい派。現場、TV観戦でもパドックが見られなかったレースの馬券は買わないと決めている。
 余談だが、HTB「水曜どうでしょう」の大ファン。こんこんと湧き出る清水のように名言を連発する大泉洋氏を尊敬してやまない。もちろん、“藩士”ゆえにDVD全30巻を所持。

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