【セントライト記念】ミュージアムマイル始動戦としては文句なし
公開日:2025年9月10日 14:00 更新日:2025年9月10日 14:00
坂路で半馬身先着
秋初戦のセントライト記念へ向けて皐月賞馬ミュージアムマイルが追い切りを行った。
ダービー⑥着後はノーザンファームしがらきへ放牧に出して春の疲れをケア。栗東には8月半ばに戻っていた。
坂路で立ち上げ、先週9月4日はCウッドで6F83秒4―37秒1、1F11秒4。ギアが切り替わるとこの馬らしい切れがあったのが何よりだった。
今週は調整程度の坂路馬なりのメニュー。2馬身ほど相手を追いかける形で行き出して最後は楽々と半馬身先着。時計は4F53秒9、ラスト2F24秒2―12秒1で、追えばいくらでも伸びそうな脚色だった。
毛ヅヤは◎で、太め感もない。使えばさらによくなりそうな雰囲気がありながらも、始動戦としては文句なしの仕上げではないか。
高柳大師は「フットワークが良く、状態はいいですね」と囲んだ報道陣に笑顔で応じた。「休み明けなので、しまいに仕掛ける感じ。もともと緩さがあって、歩いている時につまずいたりしていましたが、今はしっかり歩けるように。ひと回り大きくなって、追った後でも馬体重は安定しています」と夏を越しての成長をアピール。「次に向けていいレース、結果を出したい」
美浦のレッドバンデは1勝クラスを勝ち上がっての重賞挑戦。3カ月ぶりの実戦となる最終追い切りのけさはウッドで6F83秒7―37秒5、1F11秒4をマーク。併せた相手と併入だった。見守った大竹師は「ちょっと気持ち重いかな。今で16キロ増なので、当日はプラス1ケタ台で出走させられれば。それでも、体のラインがしっかりしてきました。筋肉がつくとこについてきました」と感触は上々だった。
リフレッシュ放牧明けのピックデムッシュは8月末の帰厩。「牧場でも乗り込んで戻ってきた」とは陣営で、太め感ない体つきで素軽い動きを見せている。けさの最終追いは先週同様、ウッドでの併せ馬で5F68秒5―37秒9。リズム良く誘導馬を2馬身ほど追いかけて直線は内に入ると、1Fで並びかけてからの反応も良く、11秒7でフィニッシュした。終始楽な手応えで大きなフットワークで走れており、力は出せる仕上がりとみていい。