【新潟記念】上がり32秒4! シランケド大外一気で重賞2勝目

公開日:2025年9月1日 14:00 更新日:2025年9月1日 14:00

秋GⅠ取りへ収穫大の①②着馬

 今年から別定戦となった新潟記念。GⅠ馬ブレイディヴェーグをはじめとした好メンバーが越後に揃った。

 残念ながらクイーンズウォークが馬場入場後に放馬し、競走除外となってしまったが、それでもレース内容は上々。秋のGⅠに向けて収穫ありといえる。

 勝ったシランケドは春にヴィクトリアマイルで③着。アスコリピチェーノ、クイーンズウォークに僅差で続いたほど力をつけていた。

 今回はテン乗り坂井とのコンビだったが、これまでと同じく後方に待機し、直線は外めに出して繰り出した剛脚は上がり32秒4。例年より新潟も馬場状態がいいのは確かでも、この数字は優秀といえる。

 もう誰もが強さを知ってしまったシランケド。次走はエリザベス女王杯がターゲットになるか。

 昨年7月、中11週で2勝クラスの猪苗代特別を勝って以降、中15週、中18週、中9週、中14週と間をあけながら、少しずつ階段を上がってきた。

 女王杯までは中10週。体質が弱くて使い込めなかっただけに、ここで賞金を上積みできたのは大きい。一気にGⅠの有力馬に浮上してきた。

 負けはしたが、②着の3歳馬エネルジコも秋に向けていい内容だ。

 今回は青葉賞以来の休み明け。古馬との対戦が初めてで、なおかつ今年から別定戦となったために56キロを背負った。

 過去の新潟記念を制した3歳牡馬は18年ブラストワンピース、23年ノッキングポイントとダービー⑤着の実績があってハンデ54キロ。決して有利ではない状況ながら、これまでと違う好位づけから半馬身差。次が楽しみになる内容だ。

 その気になる“次”は菊花賞路線か、それとも天皇賞路線か。いずれにしても、無視できない存在になった。

 別定戦となってメンバーレベルが上がり、この先は新潟記念が“スーパーGⅢ”と言われるようになるかもしれない。

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