先週の函館は土曜朝のクッション値が「7・7」。朝の段階で重馬場だった日曜の阪神が「7・8」で、その阪神より軟らかい馬場でも驚くほどの時計勝負に。46年ぶりにハギノトップレディのレコードも更新された。それにより現在も全JRA競馬場の芝で施行されている条件で最も古いレコードは、86年函館二千メートル芝のサッカーボーイ(1分57秒8)ということになる。このままの馬場傾向なら来週の函館記念あたりでは更新があるかも。
【函館11R・STV杯】 前走レートの上位5頭はこうだ。
ファイツオン 103
アップストローク 100
スクルプトーリス 99
マルプリ 98
ゴキゲンサン 95
そんなスピード馬場とイメージマッチはファイツオンだ。
ここまで11戦を走って、7戦がハナに立つ競馬。残り4戦も、2番手の競馬が3戦で、あと1戦は3番手から。いいスピードを持っているスプリンターだ。
4歳の今シーズンは3月阪神での復帰戦はデビュー以来、最高馬体重の518キロ。ひと成長した姿で当面のライバルを差し返す根性を見せて②着なら、前回は最後は絶好のリードホースにされながらも③着。十分にメドは立っている。
平坦小回りで2勝を挙げて、6戦全てが③着内。阪神から函館替わりはプラスでしかない。前走レート比でも前記の通り最上位の組み合わせ。スピードが生きる今の馬場状態なら、もう負けられない。
競馬初体験は90年。ノーザンドライバーが勝った11月デイリー杯3歳S当日だった。
友人に強引に連れられて訪れた京都競馬場。1点買いした最終Rで当時、枠連で1万6000円オーバーの的中。これが良かったのか、悪かったのか……。
そこから競馬にどっぷりで、なぜか本紙を打っていた薮中記者に憧れを抱くようになり、某外国語大学を卒業しながらも、いずれはこの人と働こうと決意。
仕事としての競馬場デビューはナリタブライアンが3冠達成を果たした94年菊花賞。馬柱デビューは翌年、タヤスツヨシがダービー制覇した週から。
そしてたどり着いたのは“レースレート”だ。強い①着馬もいれば、弱い①着馬もいるし、勝ち馬より強い②着、③着馬だっている。それをレースごとに数値化したレートを用いて予想を組み立てている。記録、数字好きの方はぜひ参考に。