【鳳雛S】難読レース!? カテゴリー活躍馬を多く輩出する大久保厩舎が送るエコロスパーダ

公開日:2025年5月28日 14:00 更新日:2025年5月29日 07:24

伏竜鳳雛からのレース名「ほうすう」

 日本ダービーが終われば、新世代が始動する。

 来週より3歳、古馬の混合戦がスタートし、3歳同士は未勝利戦と重賞のみとなる。

 3歳限定最終週の東京では、頂点を決める日本ダービーが行われるが、京都では、別記特集の葵S(芝千二百メートル)に、白百合S(芝千八百メートル)、鳳雛S(ダート千八百メートル)と各カテゴリーのオープンと特別が組まれている。見逃せない戦いが行われるが、そのひとつ、ダート戦の鳳雛Sにスポットを当てたい。

 難読レースのひとつでもある。これは「ほうすう」と読む。四字熟語「伏竜鳳雛」から取られたもの。隠れた英雄や、まだ世に出る機会を得ずにいる人物を例え、春中山に同じ3歳オープンのダート戦・伏竜Sと対になり、続く一戦でもある。

大久保厩舎は前3年118勝でダート82勝

 今年は9頭がスタンバイ。その中からデビュー以来、①③着のエコロスパーダに注目したい。

 新人・和田陽のJRA初勝利馬でもあるが、デビュー戦は中京千九を好位から力強く抜け出してきた。続く、2戦目は③着の前走は今回と同じ京都千八だったが、これが負けてなお強しの競馬であった。発馬こそ出たが二の脚がつかずに後方から。さらに、置かれて前半1000メートル通過では先頭から1秒5(推定)も離れたポツン最後方。追いどおしの競馬となりながらも、直線は外から強烈な伸びをみせている。レースの上がりを1秒5も上回る36秒8で差し込んだから、ポテンシャルの高さを示した一戦だろう。

「まだ、後肢の左右バランスが違い、先々の馬ですが、持っているものはありますね。今回は将雅(川田騎手)。うまく動かしてくれるはず。結果を出してほしい」

 管理する大久保師もこう期待する。

 同厩舎は、前3年で118勝を挙げるが、芝の33勝に対してダート戦は82勝とダブルスコア以上で勝ってきた。また、千七の中距離戦以上が63勝で8割弱を占め、活躍馬を多く輩出している得意条件だ。実際に、先週の平安Sは厩舎の先輩アウトレンジが勝ったばかり。後輩エコロもここを勝って秋のジャパンダートクラシック(大井・二千メートル)への足がかりをつくるか。

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