【オークス】フローラS馬カムニャックさらに上昇
公開日:2025年5月22日 14:00 更新日:2025年5月22日 14:00
「前走以上のデキです」友道師
上昇度はメンバートップ。名門・友道厩舎が送り出すカムニャックに注目だ。
デビュー戦が衝撃的だった。舞台は昨夏の中京二千メートル。中団後ろで脚をためると、勝負どころでは馬群の外を回って先団へ。ゴーサインが出ると瞬時に反応し、後続を一気に突き放して3馬身半差V。ラスト2F10秒9―10秒9の瞬発力勝負をノーステッキで抜け出した勝ちっぷりには、大物の相を感じさせた。
しかし、その後はアルテミスS⑥着→エルフィンS④着。思うように力を出せず、もどかしい競馬が続くことに。
転機となったのが前走のGⅡフローラSだ。調教から馬に活気があり、友道師も「追い切るたびに馬が良くなっている。まだ新馬の頃ほどではないですが、上向いていますよ」と復調を感じ取っていた。
その言葉通り、レースでは本来の強さを発揮。馬群できっちり脚をためると、上がり3F33秒4で差し切り。勝ち時計1分58秒6はレースレコードを0秒1更新のオマケつき。大一番を前にきっちり“完全復活”まで持ってきたあたりは、さすがトップステーブルだ。
前哨戦を勝って、さらに上向いている。
1週前のCウッド追いで6F82秒4―36秒3、1F11秒2を馬なりでマークすると、直前の坂路は4F53秒0―12秒2で駆け上がった。指揮官は「フローラSは新馬戦の次に良かった。使った今回は馬体にハリがあって歩様も良い。体もプラスで出せそう。ええ、前走以上のデキですよ」と言い切る。
まさにピークの仕上げだから、パフォーマンスアップは間違いなし。連勝で一気に樫の女王の座を掴み取るか。