【NHKマイルC】「ボクがこの馬のことは一番理解している」 ランスオブカオスでGⅠ取りに挑む19歳 吉村誠之助騎手
公開日:2025年5月7日 14:00 更新日:2025年5月7日 14:00
「精神的にも少しずつですが競馬の方に集中できるような馬になってきた」(吉村騎手)
武豊超えへの挑戦──。各紙、こんな見出しが踊るか。
NHKマイルCでランスオブカオスに騎乗する2年目ジョッキーの吉村誠之助だ。勝てば、「19歳4カ月8日」でのGⅠVとなり、武豊の「19歳7カ月23日」の最年少JRAGⅠ優勝記録を更新することになる。同時にGⅠジョッキーの仲間入りを果たすことにも。デビューから4戦全てで手綱を取り、人馬の初GⅠ挑戦となった朝日杯FS(③着)、初重賞制覇となったチャーチルダウンズCを若武者に聞いた。
◇ ◇ ◇
──前走のチャーチルダウンズCを振り返ってください。
吉村騎手 「いいスタートを切ってくれて、道中の折り合いもスムーズ。いい感じで直線を迎えることができ、追い出してからの反応もよく、いい形で勝ち切ることができたと思います」
──4戦騎乗した成長は感じますか。
「デビュー戦は9頭立てで7頭が牝馬ということで、あまり集中し切れないまま、レースを迎える形になりましたが、そのあたりも徐々にですが、大人っぽくなり、精神的にも少しずつですが競馬の方に集中できるような馬になってきたと思います」
──先週末にも騎乗。
「(レースが)初めての左回りになるので、先週末のCウッドで左回りで一度、乗ってほしいということで、左回りの感触を掴むため、15─15ですが軽いキャンターを乗せていただきました。右回り同様に特に問題ないと思います」
──前走からの良化は。
「特にここが良くなったというよりも、全体的に一戦一戦良くなってきてくれていますし、厩舎サイドさんが常にいい状態で調整してくださるので、常にいい状態で出走できると思います」
──ランスオブカオスのセールスポイントは。
「大舞台でもドシッと構えてくれるところですね。新馬戦を勝って中1週でGⅠでしたが、特に変わった様子もなく、自身は普段通りの安定した状態で出走できました」
「自信を持って臨みたいと思います」(吉村騎手)
──再度のGⅠ挑戦となります。
「新馬戦から継続して騎乗させて下さっているので、オーナーや調教師さん、厩舎サイドに本当に感謝していますし、ボクしかまだ競馬では携わったことがない馬なので、ボクがこの馬の事は一番理解していると思っているので自信を持って臨めると思います」
──勝てば、最年少でのJRAGⅠ勝利記録ともなりますが。
「いえ、特に意識している部分はないですね。とにかく、最良の結果が得られれば、というところです。初めての長距離輸送だったり、初めての左回りと初めての多いNHKマイルCになると思いますが、馬の能力は非常に高いと思っています。十分通用すると思っていますし、あとはうまくボクがエスコートするだけなので自信を持って臨みたいと思います」