クロワデュノール無敗で皐月賞制覇なら、ダービーVの可能性は5割超え
公開日:2025年4月17日 14:00 更新日:2025年4月18日 11:07
今年の皐月賞はクロワデュノールが一本かぶりの人気になることが予想される。
ここまで3戦無敗。しかも、負かした馬たちが次々と重賞やオープンで活躍している状況を考えると、それも当然か。
現在、新馬→東スポ杯2歳S→ホープフルSと勝ち進み、皐月賞も勝つようならグレード制導入後、12頭目の無敗の皐月賞馬となる。
その偉大な先輩11頭は84年シンボリルドルフ、85年ミホシンザン、91年トウカイテイオー、92年ミホノブルボン、01年アグネスタキオン、05年ディープインパクト、19年サートゥルナーリア、20年コントレイルに、21年エフフォーリア、23年ソールオリエンス、24年ジャスティンミラノだ。
この中で残念ながら、ダービーに駒を進めることができなかったのは2頭。ミホシンザンは骨折で休養し、秋に復帰。セントライト記念は⑤着に敗れたが、当時は秋に行われていた京都新聞杯、菊花賞を勝利。2冠馬となった。
アグネスタキオンは皐月賞後に左前浅屈腱炎を発症し、ダービー出走を断念。8月に引退が発表されている。
つまり、9頭が無敗のままダービーへ。勝ったのはシンボリルドルフ、トウカイテイオー、ミホノブルボン、ディープインパクト、コントレイルの5頭。サートゥルナーリアは④着で、エフフォーリアは鼻差、ソールオリエンスは首差、ジャスティンミラノが2馬身差の②着だった。つまり、無敗で皐月賞を制覇すれば、ダービーも連勝する確率は高く、過去の例からは9分の5で56%だ。連対なら89%になる。
この中でサートゥルナーリアは他に比べて、不安材料もあった。
まずは東京が初コースだったこと。
シンボリルドルフは2戦目のいちょう特別、3戦目のオープン(平場)で東京を経験。トウカイテイオーは東京自体は初めてでも、中京の新馬戦で勝利と左回りの経験があった。ミホノブルボンは2戦目の2歳五百万下(現在の1勝クラス)が東京。コントレイルは2戦目の東スポ杯勝ちがレコードである。左回りの経験がなかったのはディープのみである。
また、サートゥルナーリアはルメールが騎乗停止になり、レーンへの乗り替わり。のちにタスティエーラがそのレーンで勝利したが、当時はダービーのテン乗りは大きな不安材料だった。
その点、クロワデュノールは心配なし。オーナーサイドが北村友でダービーに行くことを明言しており、新馬、東スポ杯で東京を経験している。皐月賞をクリアすれば、無敗でのダービー制覇にかなり近づくことは間違いない。