【函館記念】ヴェローチェエラがついに〝伝説のレコード〟を更新

公開日:2025年6月30日 14:00 更新日:2025年6月30日 14:00

佐々木=須貝厩舎の強力ラインに今後も注目

 今年からサマー2000シリーズの開幕戦となった函館記念。制したのは佐々木=須貝厩舎のヴェローチェエラだった。

 超高速馬場で開幕した今年の函館。先週は稍重馬場でスタートしたが、徐々に回復して土曜日午後には良馬場へ。そして日曜日は終日、良馬場での施行だった。

 そうなると、ついにというか、やっぱりというべきか。終わってみれば決着時計は1分57秒6。1988年にサッカーボーイがマークして、“伝説のレコード”とさえいわれた1分57秒8を実に37年ぶりに更新することになった。

 これを鮮やかに演出したのが鞍上の若武者・佐々木だ。

 道中は押さえ気味の走りでしっかり脚をためて「先生と途中で動けたらと話していました」の言葉通り、勝負どころからノシ上げて進出し、4角手前では射程圏に。そして直線は早々と先頭に立って、堂々の押し切りだった。

 勝ったヴェローチェエラには初騎乗。それでいて満点パフォーマンスだから文句なしだが、これには陣営との相性の良さもあったか。

 管理する須貝厩舎は昨年の北海道リーディングトレーナー。栗東、美浦と所属は違えども、この佐々木=須貝はとにかく“強力ライン”だ。

 佐々木がデビュー以来、最も多く勝ち星を挙げているのが須貝厩舎で、この勝利が21勝目。次位が堀厩舎=14勝だから抜けた勝ち星である。昨年の北海道シリーズでもこのコンビではマジックサンズでの札幌2歳S制覇などがあった。

 もともと、佐々木自身は北海道が得意舞台。函館でいえば一昨年は史上最年少のリーディングで、昨年は2位。北海道シリーズ全体でみても、一昨年が2位、昨年は武豊、横山武に次ぐ3位と相性がいい。

 今週から函館は後半戦。そして札幌へと開催は続く。佐々木、そして須貝の名前は今後も要注目になってきそうだ。

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