【桜花賞】アルマヴェローチェGⅠ連勝
公開日:2025年4月8日 14:00 更新日:2025年4月11日 11:11
これまで以上に攻め込んだ
2歳女王アルマヴェローチェがぶっつけで1冠目に挑む。
昨夏の札幌でデビュー戦を飾り、札幌2歳Sは鼻差に惜敗した。その後は放牧を挟み、暮れの阪神JFに向かった。
10・5倍の5番人気だったが、レースは強かった。6枠12番からスタートを決めて、道中は初コンビの岩田望と呼吸ピタリに中団を追走。直線では外に持ち出して、鞍上のアクションに応えてグイグイと脚を伸ばした。内の②着馬を1馬身4分の1差で封じ込めて先頭フィニッシュだ。
レース後は再度、放牧に出され、春に備えられた。3月12日に帰厩後はすこぶる順調に乗り込まれている。
上村師は「リフレッシュして戻してきました。馬体は思った通りの成長。ボリュームが出て、JFの頃は女の子だったけど、“大人の牝馬”という雰囲気が出てきてる。カイ食いもいいから、しっかり攻めていける」と話す。
実際、調整過程の中身は濃い。坂路で時計を3本マークすると、2週前の水曜には大阪杯で連覇を決めた厩舎の先輩、ベラジオオペラとCウッドで長めからの併せ馬でいっぱいに追われるハードなメニュー。さらに、日曜にもオペラと余力残しで併せ馬。そして、先週水曜には岩田望が手綱を取り、6F80秒4―36秒4、1F11秒4。強め程度で古馬3勝クラスに1馬身先着した。
阪神JFは前記の通り、3カ月ぶり。久々はドンと来い。
「JFみたいな競馬が理想。速ければ下げて、遅ければ早めに動いて、かな。2歳の頃から本質的に距離はあった方がいいというイメージだけど、前走でマイルも勝ってますからね。阪神も問題ないと思います。この馬の力を出せる状態にもっていきたい」
一昨年のリバティアイランド、昨年のステレンボッシュと2年連続して阪神JFからの直行組が美酒を味わった。今年も期待が膨らむ。