来年定年を迎える国枝栄調教師にとって、2歳馬を預かるのは今年が最後。その中で期待の良血が、芝GⅠ9勝のアーモンドアイを母に持つこの馬、プロメサアルムンドだ。日曜新潟4R芝千六に出走する。ノーザンファーム空港の杉田佳祐氏に聞いた。
「育成厩舎に入厩してからケガや調子を崩すこともなく、計画通りに調教メニューをこなすことができました。その中で調教の負荷を上げるたびに騎乗者の評価が上がっていったのは、よい傾向です」
現時点で490キロほどと筋肉豊富で馬っぷりがいい。それでいて稽古では軽快な動きを披露している。初めてのウッド追いとなる2週前は3歳未勝利を2馬身追走し、いっぱいに追われた相手に馬なりで脚を伸ばして2馬身先着。母の主戦ルメールを背にした今週も別の3歳未勝利を2馬身追走すると、余裕十分に併入した。3週連続の併せ馬ではラスト1Fはすべて11秒台。楽に時計が出るのは良血の証しだ。
「大跳びで気性はおとなしく、操縦性が高いですから、モーリス産駒でも距離は二千くらいまでこなせると思います。母が偉大過ぎるので比較は難しいですが、平均点の高い現状から奥を感じさせるレースを見せてくれると楽しみですね」
母は初戦②着の敗戦から6連勝で牝馬3冠とJCのタイトルを加えて3歳を終えた。2番仔はどんな走りを見せるか注目だ。