【桜花賞】今年も東風が吹く!?
公開日:2025年4月8日 14:00 更新日:2025年4月11日 11:11
クイーンC馬など5頭がエントリー
昨年は2番人気ステレンボッシュが桜の女王に輝いた。中団からじっくりと進めて直線では外へ。そしてゴーサインが出ると、力強く伸びて先頭でゴールを駆け抜けた。②着は1番人気の2歳女王アスコリピチェーノ。暮れの阪神JFでの①②着馬が入れ替わった関東馬決着だった。
22年に制したのは7番人気の東の伏兵、スターズオンアース。4枠8番から道中は中団で運び、そのまま4角を回り、直線では前が窮屈な形に。それでも最後に狭いところをグッと割って出て、鼻差で栄冠を掴んだ。勢いに乗ってオークスも差し切り、2冠牝馬になっている。21年に優勝した白毛の女王ソダシは関西馬だが、この時は②③着がサトノレイナス、ファインルージュと、ともに関東馬だった。こんな具合に近年は関東馬の活躍が多い。
過去5年の東西別の成績は次の通り。
①・②・③・外・③着内率
東 2・2・3・29・194
西 3・3・2・46・148
互角に渡り合っていることが分かる。
80年代後半から00年代前半にかけては関西馬旋風が吹き荒れていた。87年の2冠牝馬マックスビューティから93年のベガ、98年のファレノプシス、01年のテイエムオーシャンなどの名牝を経て、03年の3冠牝馬スティルインラブまで実に17連勝を達成。91、92、94~96、99、00年には①~③着を独占した。
それが、04年に藤沢和厩舎のダンスインザムードがストップをかけると流れが変わってきた。10年にはアパパネ、18年にはアーモンドアイと2頭の国枝厩舎の管理馬が3冠馬に。19年の藤沢和厩舎のグランアレグリアはマイル界を席巻。東風が強くなった印象だ。
今年はクイーンCで①②着したエンブロイダリー、マピュース、アルテミスS馬ブラウンラチェット、トライアルで権利を得たプリムツァール、ボンヌソワレの5頭が出走する。果たして、どんな結果になるだろうか。