【フェブラリーS】オールマイティー杉山晴厩舎がまたまた大活躍
公開日:2025年2月18日 14:00 更新日:2025年2月18日 14:00
エンペラーワケアとガイアフォースのワン・ツーまで
砂の大決戦に杉山晴厩舎が2頭を送り込む。
杉山晴厩舎は16年10月に開業して、すぐに花開いた。3勝、18勝、19勝、30勝、42勝……と積み重ねて、先週までにJRAで312勝をマーク。23年には56勝(うち地方1勝)でJRA賞最多勝利調教師を受賞している。
重賞では18年にウインテンダネスでの目黒記念から毎年、勝ち名乗り。今年もエリカエクスプレスでフェアリーS、サトノシャイニングできさらぎ賞と早くも2勝。これで23勝だ。
その中でも真っ先に思い出すのが20年のデアリングタクトだろう。新馬、エルフィンS、桜花賞、オークス、秋華賞と白星街道を突っ走り、史上初めて無敗の3冠牝馬に輝いた。ジャパンCでも希代の名牝アーモンドアイ、同期の無敗の3冠牡馬コントレイルの③着と強豪相手に上位争いを演じたから凄い。
23年にはジャスティンパレスで春の盾を制した。前年の春2冠は⑨⑨着だったが、秋には神戸新聞杯①着、菊花賞③着と変身。暮れの有馬記念⑦着後、翌春には阪神大賞典、天皇賞を連勝とじっくりステイヤーに育て上げている。
長いところだけじゃなく、24年には一転して短いところ。ルガルがスプリンターズSを押し切った。春にはシルクロードS勝ちから臨んだ高松宮記念で1番人気に推されながら⑩着敗戦。その雪辱を見事に果たす。
もちろん、ダートも。18年には解散した目野厩舎から受け継いだケイティブレイブを京都で行われたJBCクラシックで勝利へ導いた。
そんな“オールマイティー厩舎”の2頭出しはエンペラーワケアとガイアフォース。
エンペラーワケアは昨秋の武蔵野Sで春の根岸Sに続いて重賞2勝目。その後は同じ舞台のGⅠを目標に仕上げられてきた。ガイアフォースは3歳時にセントライト記念勝ち。それが、昨年のここでは初ダートも何のその、しぶとく脚を伸ばして②着確保である。
新進気鋭の名トレーナーのワン・ツー・フィニッシュがあっても何ら不思議はない。