【共同通信杯】ネブラディスクにかかる武豊とオーナーの大記録
公開日:2025年2月13日 14:00 更新日:2025年2月13日 14:00
先週日曜は東京新聞杯でボンドガールに騎乗した武豊。首差惜敗の②着で、惜しくも今年の初重賞Vとはならなかった。
今週も日曜は重賞騎乗のために東京へ。共同通信杯でコンビを組むのは1戦1勝のネブラディスクだ。
父がドゥラメンテで、母はリリサイド。19年の年度代表馬リスグラシューの8歳下の弟になる。
新馬戦では岩田望が騎乗しており、今回、武豊は乗り替わり。すでに1週前の調教に騎乗して、感触は掴んでいる。
また、姉のリスグラシューにも、かつてコンビを組んでいた経験が。
2歳の3戦目、GⅢアルテミスSでテン乗りVを決め、3歳牝馬3冠では②⑤②着。4歳初戦の東京新聞杯で久々の勝利を挙げた。10戦に騎乗して〈2332〉という成績だった。
リスグラシューの父はハーツクライの晩成型。いわば、本格化前に主戦を務めていたわけだ。さて、弟は……。
ネブラディスクが福永厩舎という点でもこの馬は注目を集めているが、武豊としても早めに達成しておきたい記録があるのは周知の通り。それは重賞の連続年間勝利だ。
1987年にデビューし、同年の京都大賞典=トウカイローマンで重賞初勝利。デビューイヤーに重賞を勝っているだけでも凄いが、そこからジャパンC=ドウデュースまで、JRAの重賞勝利は363。そして昨年まで38年連続、重賞を制している。
39年連続――となるのはいつか。この良血馬か。
だが、実は年間の連続重賞勝利がかかっているのは武豊だけではない。
ネブラディスクを所有しているのは金子真人ホールディングス。こちらも凄い記録になる。
金子真人ホールディングス(以前、金子真人氏の個人名義だった時代も含む=以下同)の初重賞Vは98年。ダービー卿チャレンジTのブラックホーク。鞍上は岡部幸雄だった。
そこからコンスタントに重賞勝ちを積み重ね、昨年までのJRA重賞勝ちは115に。2001年には10勝もしている。
そして昨年はアメリカJCC=チャックネイトで重賞V。目下、27年連続で重賞勝ちを継続中なのだ。
クラブ法人の老舗である社台レースホースは83年から昨年まで重賞勝利が途切れていないが、個人馬主としては驚きの数字である。
ディープインパクトで一世を風靡した武豊と金子真人ホールディングスの黄金コンビが、この共同通信杯で大記録のダブル達成となるか。注目の出走である。