【東京新聞杯】ボンドガール待望のVへ

公開日:2025年2月4日 14:00 更新日:2025年2月4日 14:00

舞台は文句なし

 ボンドガールが“2勝目”を目指す。

 一昨年の6月に東京千六でデビュー戦を飾った。②着に退けたのはチェルヴィニア。この2頭はその後、対照的な道を歩んだ。

 チェルヴィニアは夏に2戦目で勝ち上がると、秋にはアルテミスSで初タイトルを獲得。3歳時は桜花賞こそ⑬着敗戦だったが、オークスで即、巻き返しに成功。秋には秋華賞で2冠馬となり、ジャパンCで④着。最優秀3歳牝馬に輝く。

 対して、ボンドガールは紆余曲折があった。2戦目のサウジアラビアRCは②着。その後は外傷放牧で間があき、桜花賞は抽選で除外になってしまった。それで回ったニュージーランドTは②着まで。NHKマイルCは直線で進路がふさがり、⑰着と不完全燃焼……。

 夏から秋にかけてはクイーンS②着、紫苑S③着、秋華賞②着と勝ち切れず。とはいえ、この3戦の上がりはいずれもメンバー最速で、必ず能力の高さを見せている。

 何かきっかけを掴むことさえできれば――。それには新馬勝ちのここはベスト舞台だ。

 もちろん、状態面はマル印がつく。1月12日に戻り、コース、坂路で乗り込みはすこぶる順調。先週木曜にはウッド6F81秒1―37秒6、1F11秒7をマークした。

「精神的に大人になり、普段から落ち着きが出ていますね。背腰の感じもいい。1週前も前進気勢があって、いい感じ。これまでの1週前追い切りの中で一番。ジョッキーは“マイルなら気を使わなくてもいいんじゃないかな”と。今年はマイル路線をいきたい。春の目標はヴィクトリアマイル。いい感じで初戦を迎えられます」(手塚師)

 まずは鬱憤晴らしの先頭ゴール。それから白星街道を突っ走りたい。

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