2025年は大変革の年に JRAの競馬はこんなにも変わる②
公開日:2024年12月31日 08:00 更新日:2025年1月1日 12:45
時代の変化に合わせて前哨戦は前倒しに
近年、2歳GⅠから桜花賞、皐月賞へ。また、秋初戦が秋華賞、天皇賞など、間隔をあけて使うのが主流に。有力馬であればあるほど、前哨戦であるGⅡ、GⅢはスキップする傾向が強くなった。
確かに前哨戦から本番への間隔は決して長くない。短いものでは中2週で、レースのダメージを癒やすには十分とは言い切れないからだ。
そこで25年からは重賞日程が大きく動く。
例えば、桜花賞でいえば、従来はチューリップ賞が本番まで中4週、フィリーズレビューだと中3週だった。これが25年からは中5週、中4週になる。
皐月賞の場合、弥生賞ディープインパクト記念は中5週のままだが、スプリングSが中3週から中4週に。1週早く行われるのだ。
他にもスワンS→マイルCSはこれまで中2週だったが、25年からは中5週と大きく前倒しに。毎日王冠・京都大賞典→天皇賞・秋は中2週から中3週となる。
一方、セントウルSからスプリンターズSは中2週のまま。金鯱賞から大阪杯も同様だ。
さらに、間隔という意味では3勝クラスにおいても、これまで「4節以内の前走③着以内馬」に優先出走権があったが、「8節以内」に拡大。これにより、計画的な出走が可能となる。
3歳GⅠはダートでいくら稼いでも…
これは22年11月に発表されたものだが、25年から春の3歳限定GⅠ(桜花賞、皐月賞、NHKマイルC、オークス、ダービー)において、「芝コースにおいて行う、中央競馬のオープン競走、1勝クラス競走、およびパートⅠに定める外国の競馬の競走で獲得した収得賞金」によって、出走馬が決まる。
つまり、ダートでいくら賞金を加算しても、芝の大舞台へは進めない。24年から地方で3冠路線が整備されており、「そちらへどうぞ」というわけだ。