【小倉2歳S】エイシンワンド中京施行という特殊条件で生きたコース経験の利
公開日:2024年9月2日 14:00 更新日:2024年9月6日 10:42
今年は中京で行われた小倉2歳Sを制したのはエイシンワンドだった。
阪神競馬場の改修工事の影響で、関西エリアは日程変更に。小倉2歳Sは創設直後の82年(当時の名称は小倉3歳S)に京都で施行された例はあるものの、その年以外は名前通りに小倉開催。中京競馬場で行われるのは初めてのことだった。
その例年とは違った中京施行という特殊条件が結果に直結したのかもしれない。
1番人気にこたえたエイシンワンドは今開催の1週目に同じ中京千二百メートルでデビューVを飾った馬。さらにその新馬戦で②着だったのがクラスペディアで、未勝利の身でありながら今回も②着に突っ込んできた。そう、同じ舞台での新馬戦①②着馬がそのままスライドしただけという結果だったのだ。
出走馬を見ても直線に急な坂のあるコースを経験済みだった馬はこの2頭以外にはホウオウブースター(東京・新馬戦④着)だけ。まだまだキャリアの浅い2歳夏で、坂の経験が強みになったと言えよう。
その恩恵があったとはいえ、「強い馬だと思っていました」とはレース後の幸。新馬戦は瞬発力勝負の良馬場に対して今回は“荒天”。レース当時は重馬場とはいえ、朝はまだ不良だったから、全く正反対の馬場だ。それでも好位付けから力強く抜け出し。エンジン性能の高さがうかがえる。
幸も「あとは一つ一つ、上のレースを」と先々へ期待の口ぶり。経験値のあった中京コース以外の走りも早く見たいものである。