いったんは完全に抜け出した（左）（Ｃ）日刊ゲンダイ

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　前走の青函Ｓでは直線で鋭く伸びて快勝し、５勝目を飾った。レース後は短期放牧でリフレッシュして再び函館へ入厩した。

　８月１０日からウッドで時計を出し始めて、１週前の１４日には併せ馬で５Ｆ６９秒４―４０秒１、１Ｆ１２秒７をマークし、１８日にも５Ｆ６９秒１―３９秒３と意欲的。

　今回は追い切り直後の輸送となるが、手を緩めることなく併せ馬を敢行するあたり、心身の充実がうかがい知れる。

　僚馬シュバルツクーゲルを先行させて５～３Ｆまでリズム良く１馬身追走。直線で内へ入ると待ち切れんとばかりにいったんグイッと出るが、最後は相手を待って併入の５Ｆ７０秒６―４０秒１、１Ｆ１２秒２。ここにきて気迫がさらに前面に出て、まさに絶好調だ。

　全５勝を函館、札幌で挙げている無類の洋芝巧者。今の勢いとデキなら重賞にも手が届きそう。


〇…「自分は相手に乗っていて、予定はゴールで併入。それがモリノ（ドリーム）のとりつく脚が速くていったん出られたので焦りましたよ」と笑うのは千島助手だ。「最後は（モリノ）に待ってもらって併入に。全体時計は速くはありませんでしたが、しまいの反応は抜群でしたね」と状態面に太鼓判を押す。鍵は輸送になるが、「今は４９０キロを少し超すぐらい。きょう札幌へ運んで４日間ぐらい向こうで過ごせるので、減ったとしても戻せるのでは」とのこと。