【中京記念】小倉は3戦3勝と相性抜群 ニホンピロキーフ巻き返す

公開日:2024年7月18日 14:00 更新日:2024年7月18日 14:00

 ニホンピロキーフに注目だ。

 これまで4勝。クラスに早々と慣れて結果を残してきた。2歳暮れから3歳春にかけて③②③①着と勝ち上がり。1勝クラスは⑤⑥②①着で3歳夏に制している。一息入れて秋には連勝で2勝クラスを決めた。

 3勝クラスは暮れの元町S⑦着後、4歳春の飛鳥S②着とすぐに連対を確保。そして、関門橋Sでは7番手から力強く2馬身半差での完勝劇を演じている。

 オープンに昇級初戦はマイラーズC。5枠9番から中団の前めを追走して手応え良く4角を回った。直線でもしっかりと脚を伸ばして、0秒4差③着でゴールイン。①着のソウルラッシュはこれで重賞3勝目、②着のセリフォスはGⅠマイルCSウイナーだから価値は高い。

 ところが、前走の鳴尾記念は⑫着に敗れてしまった。ここで巻き返しを期すことに。

 大橋師は「2走前が初重賞挑戦で強敵相手に見せ場をつくってくれた。それだけに前走は案外な結果。レース後にチェックをしたが、熱中症という感じもないし、脚元も問題なかった。それで短期放牧に出してリセットしてきたんだ」と話す。

 帰厩後はすこぶる順調に調整されている。先週は水曜にCウッドで長めから追い切ると、日曜にも坂路で時計をマーク。今週水曜もCウッドで6F86秒9―38秒8、1F11秒4。馬なりで駆け抜けた。

「1週前は見た目よりも速い時計(6F83秒0―37秒8、1F11秒3)で動けていた。馬体重も480キロぐらいで安定。若馬の頃はいかにもキタサンブラック産駒って感じでスラッとして線が細かった。今は腹袋とかもどしっとしてきてる。馬は充実してきているから」

 小倉は今春の関門橋Sを含めて3戦3勝と相性が抜群にいい。昇級3戦目での先頭フィニッシュに期待が高まる。

【ワンポイント】師弟コンビで中央の初重賞Vを

 鞍上は2年目の若武者、田口。デビューした昨年は35勝を挙げて、JRA最多勝利新人騎手賞と中央競馬関西放送記者クラブ賞を受賞した。

 今年は昨年を上回るペースで勝ち星を増やし、先週までに30勝でリーディング17位。6月には交流重賞の関東オークスをアンデスビエントで逃げ切り、初タイトルを獲得している。

 師匠の大橋師も強力にバックアップする。これまでにコンビで19勝。トップが幸の35勝で5番目に多い。

 昨暮れにギャラクシーSのマルモリスペシャルでオープン初勝利。全成績は〈19 24 16 170〉、③着内率・258だ。

 ニホンピロキーフは1勝クラス②着時から前走まで8戦ずっと手綱を取り続けている。今週の追い切りで感触もしっかりと確かめた。師弟コンビのうれしいJRA初重賞勝ちとなるか。

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