【安田記念】明るい材料はナミュールの復調とソウルラッシュの東京好走
公開日:2024年6月3日 14:00 更新日:2024年6月3日 14:00
ロマンチックウォリアーに完敗の形で終わった日本勢。それでも明るい材料もあった。
まずは②着のナミュールだ。
前走のヴィクトリアマイルでは2番人気に推されたものの、⑧着どまり。ドバイ帰りにゲートの悪さと悪条件が重なったとはいえ、格下と思える相手にジリジリとしか伸びず、見せ場すらつくれなかった。
だが、今回は違った。4角13番手からまさに鋭伸。この馬特有の素晴らしい瞬発力でメンバー最速のラスト3F32秒9の鬼脚を見せた。
「勝った馬が凄く強かった」と完敗の弁は高野師。それでも海外遠征帰りから“トンネル”に入ってしまうパターンも過去にはある中、昨秋のマイルCS勝ち馬として復調なったとアピールできたのは大きい。
さらにそのナミュールに競り負けたソウルラッシュも収穫はあった。
この安田記念には前2年も参戦して一昨年が⑬着の大敗に終われば、昨年は⑨着。東京が不得手とも思われる結果に終わっていたが、今年は後方から脚を伸ばしてナミュールとは鼻差の③着。ラスト3Fにしてもデビュー以来、自己最速の33秒1をマークしたから、この東京好走は自信になったのではないか。6歳馬でも一切、衰えも感じさせないだけに悲願のGⅠ取りへ期待をつないでみせたといえよう。