実質4週で19勝 勝ちまくるモレイラを徹底解剖
公開日:2024年5月9日 14:00 更新日:2024年5月9日 14:00
ドバイでの落馬負傷から復帰したルメール。先週は日曜の3鞍の騎乗で、②⑨②着と勝ち鞍なしに終わった。
ライバルが休養していた間、大きく勝ち鞍を伸ばしたのは2人。川田とモレイラだ。
川田は先週のNHKマイルC=ジャンタルマンタルを含めて、4月以降で21勝。今年の通算を62勝として、堂々のトップに君臨。現在、2位戸崎に11勝差をつけている。
そしてもうひとりがモレイラだ。桜花賞の前日(4月6日)から日本での騎乗を開始し、5週間で19勝。ただし、4月20、21日は騎乗していないから、実質4週での数字である。
特に先週土曜は東京で5、8~11Rをすべて勝ち、騎乗機会5連勝。まさに“モレイラ祭り”の様相だった。
そのモレイラがヴィクトリアマイルで騎乗するのはマスクトディーヴァだ。昨年のローズSは圧巻のレコード勝ちで、秋華賞はリバティアイランドの②着。前走の阪神牝馬Sを制し、重賞2勝目となり、GⅠ取りにリーチをかけた。
今回はそんなモレイラの成績を解剖してみる。
①ダートより芝
これは多くの外国人ジョッキーに言えることだが、モレイラもダートより芝の成績がいい。
今年は芝〈13 7 2 13〉に対し、ダートは〈6 5 1 13〉。勝率・371、・240、連対率・571、・440と差が出ている。
②1番人気は頭で
今年、ここまで60鞍に騎乗。そのうちちょうど半数の30鞍で1番人気だったモレイラ。その成績は〈17 6 1 6〉で勝率・567の凄さだ。人気すぎて買っても全く妙味がないようにも思えるが、単勝回収値は118円。意外に結構、プラスになる。
③3番人気以下は切り
一方、モレイラ騎乗でも3番人気以下なら、馬券からはオミットしても良さそう。〈0 2 2 17〉で連対率・095。「モレイラなのに人気がないから押さえておこう」という発想はいらないか。
④とにかく③着が少ない
全成績が〈19 12 3 26〉だから、③着の少なさは際立っている。モレイラは単勝、馬連、馬単で。3連単は①着固定がお薦めだ。
⑤関西馬より関東馬
① ② ③ 外 勝 率
東 13 4 3 12・406
西 6 8 0 14・214
こうやってみると勝利は大きく違う。マスクトディーヴァは関西馬だが……。