【天皇賞・春】大一番に向けてさらに上昇ムード ワープスピード大駆けだ
公開日:2024年4月25日 14:00 更新日:2024年4月25日 14:00
ワープスピードは長距離で新境地を開いた。
きっかけは昨秋のことである。3勝クラス時、ベスト条件(東京二千四百メートル)の番組が早い段階でなくなり、京都三千メートルの古都Sへ。この采配がピタッとはまった。
豊富なスタミナとしぶとさを存分に生かし、力強く抜け出してオープン入り。その後もステイヤーズS④着、ダイヤモンドS③着と好走を続け、阪神大賞典ではトップジョッキーの川田を配して②着に。テーオーロイヤルには離されたものの、日経新春杯を制したブローザホーンに先着してみせた。
高木師は「本当はもう少し前で運びたかったけど、ゲートがもっさりで行けませんでしたね。もともと不器用な面があるので。それでも、勝負どころで内めから追い上げてしぶとく伸びてくれました」と。賞金加算にも成功して天皇賞への参戦を決めた。
引き続き在厩して4月7日に坂路で時計(4F57秒1―13秒3)を出すと、1週前にはウッドで6F82秒4―37秒2、1F11秒4。順調に本数を重ね、最終追い切りは再コンビとなる三浦が乗って6F83秒0―37秒1、1F11秒3をマークしている。
「乗り慣れているジョッキーに状態を確認してもらいました。相手に合わせる感じで非常にいい動きでしたね」
大一番に向けてさらに上昇ムードだ。
「三千メートル以上なら大崩れせず走ってくれてます。強い馬もいるけど、そこに挑んでいければ」
重賞で④→③→②着とひとつずつ成績が上がっているだけに、次はいよいよ先頭ゴールのシーンもあるか。