「康太の遺影を前に胸が締め付けられる思い」 合同葬で武豊、涙の弔辞に
公開日:2024年4月15日 16:30 更新日:2024年4月19日 11:21
「今後、君の思いを胸に乗って行きます」
落馬事故により35歳の若さでこの世を去った藤岡康太騎手のJRA・日本騎手クラブ合同葬が本日、栗東トレーニングセンター内で営まれた。
JRA吉田正義理事長に続く弔辞を述べた日本騎手クラブ会長・武豊騎手は号泣し、言葉を詰まらせながらこう故人に別れを告げた。
「きょうここで私が藤岡康太君の追悼の言葉を述べることは、とても辛く、残念でなりません。今、康太の遺影を前に胸が締め付けられる思いです。このような突然の別れを数日たった今でも受け入れることができません。ご家族の悲しみはいかばかりかとお察し申し上げます。ここに心からご冥福をお祈り申し上げます。
いつも康太の周りには人が集まり、後輩の騎手からは慕われ、いろいろな相談を受けていましたね。また我々、年上の騎手からの信頼も非常に厚く、騎手クラブ役員に早くから選ばれるなど中心的な存在でした。特に、このところの成績は目を見張るものがあり、今後の益々の活躍が期待されていたところです。そのような時期に、このような事故が起こって、かけがえのない人を失った事を誠に痛恨の極みです。
今後、君の思いを胸に乗って行きます。我々はあなたのことを忘れません。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
康太、ありがとう。お疲れ様でした」