シルヴァーソニックの母系と武豊は深い関わりが
公開日:2024年3月14日 14:00 更新日:2024年3月14日 14:00
阪神大賞典で久々のコンビ
武豊は3月15日(金)が誕生日。次の競馬の時は55歳になる。
もう、JRAのジョッキーで武豊より年長なのは柴田善臣(57)、小牧太(56)、横山典弘(56)の3人だけ。この中で勝ち鞍がベスト10に入っているのは武豊のみだから凄い。
そんなレジェンドにとって、大得意な重賞が今週日曜の阪神大賞典。過去に8勝している。
最多は京都大賞典の9勝で、他に8勝を挙げている重賞は天皇賞・春、弥生賞、シンザン記念。
中でも武豊と阪神大賞典といえば、必ず思い浮かぶのが96年。直線は人気を二分したマヤノトップガンとの一騎打ちで、頭差先着。そこから後続は9馬身も離れていた。
91、92年はメジロマックイーンで連覇し、03、04、06、07年はダイタクバートラム、リンカーン、ディープインパクト、アイポッパーで騎乗機会4連覇。だが、そのアイポッパーを最後に勝利から遠ざかっている。
08年はポップロック、18年はクリンチャーと1番人気馬に騎乗したが、ともに③着だった。
今年、コンビを組むのはシルヴァーソニック。22年のステイヤーズSで初の重賞タイトルをゲット。23年は2月にサウジアラビアに遠征。レッドシーターフHを制した。続く天皇賞・春は③着。今回はそれ以来の実戦となる。
武豊がこの馬に騎乗したのも1回だけで、20年6月東京のジューンS以来。この時は⑥着だった。
しかし、この馬の母系をたどっていくと……。
母はエアトゥーレ。代表産駒には08年皐月賞勝ちのキャプテントゥーレがいる名繁殖だ。
現役時代は武豊で桜花賞に参戦(⑪着)。02年はシンガポールのクリスフライヤースプリント、フランスのモーリスドゲスト賞、イギリスのスプリントCと海外3戦の手綱も取った。③②⑪着と勝ち鞍は挙げられなかったものの、フランスでは際どい勝負を演じている。
その母スキーパラダイスはフランスの馬だが、94年に来日し、京王杯スプリングC勝ちに安田記念⑤着。この時の鞍上が武豊だった。
その後、フランスに戻っても主戦を務め、同年のムーランドロンシャン賞で初のGⅠ勝ち。これは日本人騎手による海外GⅠ初優勝でもあった。それだけ、武豊と関わりの深い血統なのだ。
そして、この阪神大賞典がJRAの重賞騎乗1999回目。新馬②着、未勝利勝ちでコンビを組んだスマートワイスで挑む次週の毎日杯で2000回騎乗となる。
もちろん、これは史上最多。この先もレジェンドはまだまだ話題を提供し続けるに違いない。