【中山11R・京成杯】 マイネルフランツで勝負する。
ポテンシャルを示したのが未勝利戦だ。
スタートから3角まで力み通しだったにもかかわらず、ラスト2Fで抜け出して押し切り。2Fを11秒3―11秒4でまとめ、上がり3Fはメンバー2位となる34秒1。粗削りながらも、能力の高さは十分に伝わるパフォーマンスだった。
進境を見せたのが前走の葉牡丹賞②着で、道中の力みはなく、折り合いもスムーズ。わずか2カ月で精神面での成長が見て取れた。
勝ち馬には0秒3差と水をあけられたが、勝ったトロヴァトーレは1枠1番から終始、ロスなくインを立ち回ったのに対し、同馬は9番枠から馬群の外、外を追走。圧倒的にイン有利の開幕週だけに、枠順と進路取りの差がモロに着順へ反映された格好だ。
決着時計の2分0秒4は昨年の中山二千メートルで行われた2歳戦ではホープフルSに次いで2番目。上記のようなロスの多い立ち回りをしながらも、高速決着を0秒3差②着だから、負けて強しと言っていい。
極端なトラックバイアスが見られない中山なら、前走のようなことは考えられない。折り合い面の心配が消えた今なら、重賞でもやれていい。
【京都11R・日経新春杯】 力を要す京都なら◎ヒンドゥタイムズに出番あり。重馬場2勝のパワータイプだけに、狙って面白い。
“期待値が最も高いのはワイドだ”という持論のもと、人気サイドと中穴を絡めたワイド一点勝負を得意とするレース部の最年少。22年春から栗東で取材に励んでいる。一点勝負で磨いた感性と、変幻自在の組み合わせで一獲千金を狙う。