【有馬記念】東西有力馬の1週前追い切り、馬体診断(関西馬)

公開日:2023年12月19日 14:00 更新日:2023年12月19日 14:00

より頭の位置が低いフォームになったドウデュース

 今年の有馬記念は東からも西からも8頭ずつの出走となる見込み。そこで、今回はグリーンチャンネルの「トラックマンTV」に出演経験が豊富な東・新居哲記者、「中央競馬全レース中継」のパドック解説でおなじみの西・勝羽太郎記者が、それぞれ東西の1週前追い切り、馬体診断をお届けする。前走より状態が上向いているのはどの馬なのか。しっかりとチェックしておこう。

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 栗東でも、出走各馬が続々と1週前追い切りを行った。

 注目を集めたのは武豊ドウデュース。Cウッドの3頭併せでハーパーらを追い掛ける形。直線は最内から並んで6F82秒8―35秒7、1F11秒0のフィニッシュだった。秋3戦目は馬体をスカッと見せ、より頭の位置が低いフォームに。前へと進む力が増している印象だ。鞍上も「いいですね。朝日杯、ダービーを勝ったのは3戦目。一番上がってくる」と好感触だ。

 ジャスティンパレスは横山武が手綱を取り、長めから目いっぱいに追われてきた。6F80秒3―37秒3、1F11秒8で併走相手を突き放す好調教。「天皇賞後の様子から、自信を持って次を使えるな、と思いました」とは杉山晴師。この下半期は肩、腰回りと実が入って、よりパワフルさが増している。迫力満点の大きなストライドにも目下の充実ぶりがうかがえた。

 ブリンカー着用で刺激を与えてきたのがディープボンド。6F85秒0とやや遅かったが、追われた直線は2F11秒5―11秒6。ひと完歩ごとにスピードが乗った。6歳秋だが、変わらず緩みのない馬体。高いレベルで体調は維持できている。

 前進気勢の良さが光ったのは、ディープ産駒のプラダリア。ムルザバエフ騎乗で直線は鞍上がアクションを起こさずとも馬が自分でグイグイ進んでラスト1F11秒8。併走相手を突き放した。京都大賞典から一息入れてさらに上昇している。

 GⅠ④②③③着の3歳牝馬ハーパーも前記ドウデュースの外でラスト11秒2と動けた。丸みを帯びた馬体に秋3戦目の疲れはない。胴長で距離延長は歓迎だろう。

 なお、香港ヴァーズで出走を取り消したシャフリヤールは、月曜に検疫場所のJRA競馬学校から中山競馬場へと移動して調整が進められる。

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