アスコリピチェーノの阪神ジュベナイルＦ勝ちにより、ノーザンファームはＪＲＡのＧⅠ２００勝を達成した。

　初勝利は１９９９年。ダービーを制したアドマイヤベガで、翌年は未勝利、２００１年４勝、０２年未勝利と最初から順風満帆なわけではなかったが、１７年以降は毎年、ＧⅠを１０勝以上し、今年はこれが１５勝目となった。

　その中で最も勝っているＧⅠのひとつが、この阪神ジュベナイルＦ。０７年トールポピーから、１２年ローブティサージュまで６年連続制覇。この中にはブエナビスタ、アパパネといった名牝もいる。１５年、メジャーエンブレム、そして１７年ラッキーライラックから２０年ソダシまで４連覇。２２年リバティアイランドでも勝っており、アスコリピチェーノで実に１３回目の制覇となり、同じく１３回のジャパンＣと並んだ。

　海外から数多くの優良な繁殖牝馬を購入しながら、同時にいい牝馬をつくりだすノーザンＦ。それがまた、走る馬を生むといういい循環だ。いったいどこまでＧⅠ勝ちを伸ばすのだろうか。