京王杯２歳Ｓをレコード勝ち

　コラソンビートが４連勝を目指す。

　新馬③着後から白星街道を走り始めた。未勝利で悠々と逃げ切ると、ダリア賞は一転して最速の末脚を繰り出して差し切った。

　そして、前走は京王杯２歳Ｓへ。ダリア賞と同じく、道中はじっくりと脚をためる形で進めた。手応え良く４角を回り、直線で満を持して追い出されて鋭い切れ味を見せた。ゴール前できっちりと差し切って３連勝を飾った。走破タイムの千四１分２０秒６は２歳レコードである。

　加藤士師は「前走時は１週前追い切りをやりすぎて。当週で帳尻を合わせてやれる手応えはありましたが、しっかり脚を使ってレコード勝ち。馬の能力を再確認できました。プラス８キロは夏を越しての成長でしょう」と振り返る。

　その後は１週間ほどミニ放牧に出され、帰厩後も順調に乗り込まれている。坂路で２本の時計をマークすると、先週水曜は馬なりでウッド５Ｆ６７秒０―３６秒８、１Ｆ１１秒５。３頭併せで内に入り、中の古馬２勝馬ルーパステソーロに２馬身先着した。

「ここまで完璧に調整できています。１週前もいい動きをしていました。乗り役（横山武騎手）もいい感触を持ってくれたようでしたよ」

　加藤士厩舎にとって京王杯２歳ＳはうれしいＪＲＡの初重賞勝ち。勢いに乗って、大舞台へ駒を進める。

「結果的に左回りしか使っていませんが、右回りの追い切りでは問題なかったですよ。輸送も新潟で経験済み。今回は相手が揃っているし、挑戦者の気持ちで臨みます」

　期待は膨らむばかりだ。