いよいよ師走競馬が始まる。

　東京、京都の２場開催は先週で終わり、今週から中山、阪神、中京の３場開催となる。開幕週を飾るのは、日曜中京で行われるダート王決定戦のＧⅠチャンピオンズＣだ。

　出走予定馬は別掲の通り。ドバイワールドＣを制したウシュバテソーロやＢＣクラシック②着のデルマソトガケは不在でも、交流も含めてＧⅠ馬が８頭もエントリー。ダートチャンピオンを決めるにふさわしいメンバーが顔を揃えた。

　最上位はレモンポップか。今年のフェブラリーＳでＧⅠ初制覇を飾り、春にはドバイ遠征も経験した。秋初戦の南部杯では後続に２秒差をつけるワンサイドゲーム。ひと夏を越してさらに強さを増した印象だ。今回は初の千八。１Ｆ延長をこなせれば、ここも好勝負だ。

　実績馬ではメイショウハリオ。フェブラリーＳこそレモンポップの③着に終わったが、その後はかしわ記念を勝利し、帝王賞連覇を達成した。昨年以降は掲示板を外しておらず、安定感はメンバー随一。たたき２戦目で勝ち負けまで。

　クラウンプライドは昨年の②着馬。ＧⅠ勝ちこそないが、サウジＣ→ドバイＷＣともに⑤着と、能力は国内ではトップクラスだ。展開ひとつで争覇圏だろう。

　上がり馬も多士済々。セラフィックコールはデビュー以来、無傷の５連勝中。爆発力のある末脚はＧⅠでも侮れない。

　アイコンテーラーはダート転向後①②①着。前走のＪＢＣレディスクラシックでは４馬身差Ｖと底を見せていない。牡馬相手でも怖い存在だ。