【札幌記念】デキ良化と馬具工夫で反撃態勢 ソーヴァリアント一発ムード
公開日:2023年8月17日 14:00 更新日:2023年8月17日 14:00
今年の見どころは何と言ってもジャックドールとシャフリヤールのGⅠ馬対決だろう。しかし、過去10年で6番人気以下が1勝、②着4回、③着3回と伏兵が突っ込んでくるケースもしばしば。今年のメンバーで大金星を狙って虎視眈々なのはソーヴァリアントだ。
前走の鳴尾記念は1番人気に推されながら⑫着大敗。味気ない競馬で巻き返しに疑問符がつきそうだが、大竹師は「前走を振り返ればいくつか反省点があるから」と異議を唱える。
まずは体調面。
「今思えば状態面かな。ここにきて毛が抜けてきているんですよ。毛ヅヤは今回の方が断然いい」
そして、フォームに関してもこう話す。
「低い位置でハミを取りがちだったので、ダブルジョイントという柔らかいハミを使っていたんですが、今は頭が起きてくるように。なので、リングバミに替えてみました」
デキの良化とハミ交換の効果が相まって、調教では四肢を大きく伸ばして走り、フォームは滑らかになった。さらに調教パートナーの松浦調教助手はもうひとつの秘策を取るかも、と示唆する。
「レースでメンコを着けようかと。ケイコで試した時は真面目に走っていましたよ。前走は大負けしましたが、あんな馬じゃないんで、復活してほしいんです」
今回と同じ札幌芝二千メートルでは一昨年に1、2勝クラスと連勝したように相性は抜群。さまざまな要素が噛み合えば、一角崩しは決して不可能ではないはずだ。