【札幌記念】ジャックドール視界良好
公開日:2023年8月15日 14:00 更新日:2023年8月16日 13:34
動きも馬体も文句なし
昨年の覇者ジャックドールは勝った昨年と同じように放牧を挟み、レース3週前の7月26日に函館へ入厩。3日後の29日には早速ウッドで4F55秒0―40秒1、1F12秒4をマークしたように、ここまで極めて順調に調教を積み重ねている。
1週前はウッドで併せ馬を敢行。僚馬テーオーヴァイナーを5Fで1秒ほど追走する形でも、ムキになることなく折り合いはピタリ。直線で内に入って少し気合をつけるとアッと言う間に突き放して1秒先着の5F65秒9―38秒4、12秒3の猛時計をあっさりと計時した。
「1週前はしっかりやろうと思っていました。時計も考えていた通り。前に取り付いた時の動きがいいですね」
そう好感触を伝えてくれたのは、調教パートナーの仲田助手だ。
見た目も昨年よりパワーアップした感。もともとボリュームのある体つきだったが、GⅠ馬の貫禄からか、数字は変わらずとも付くべきところについて、無駄肉がそぎ落とされた。
「以前は繊細なところがあったんですが、いろんな経験をして落ち着いてきましたね。函館の環境もいいのでしょう。来た当初はちょっと太かったんですが、やるごとに締まってきて、1週前で510キロ。もうほぼできていますよ」
13日(日)もウッドコースでしっかりしまいを伸ばして4F57秒1―41秒4、1F12秒4と力強い脚さばき。連覇へ向けて態勢は万全と言っていい。
「安田記念は初めてのマイル戦。それでも⑤着と底力を見せてくれました。札幌記念はゲンのいいレースですし、いい結果を期待したいですね」
昨年と違い、今年はGⅠ馬となって臨む一戦。二千メートルのスペシャリストとして、ここは負けられないところだろう。