【北九州記念】モズメイメイ勝って秋へ

公開日:2023年8月15日 14:00 更新日:2023年8月16日 13:35

 夏の小倉重賞の第2弾はスプリント戦の北九州記念。ここで自身3つ目のタイトルを狙うのは3歳牝馬モズメイメイだ。

 2歳秋のデビューからセンスのいい走りで勝ち星を積み重ねてきた。初戦は東京の芝マイル。好位差しの競馬であっさり決めると、2戦目のつわぶき賞こそ0秒1差の③着だったが、3歳となり阪神マイルのこぶし賞、チューリップ賞を立て続けに逃げ切り勝ち。4戦3勝で桜花賞に駒を進めている。

 自身、唯一の着外はそのGⅠで⑬着に終わったが、これは持ち時計を0秒8も縮めてのもの。田中助手は「以前から武豊騎手も“短い方が良さそう”と話していましたが、やはりマイルは長かったみたいですね。これで短距離路線に切り替えました」と話す。

 それが、前走の葵Sだが、存分にスプリント適性を示してみせた。ゲートが開いた瞬間に他馬より1馬身以上も前へ。超がつくロケットスタートを決めて主導権を握ると、前後半の3Fを33秒9―33秒2でまとめてV。あっさり逃げ切った。

「これで秋はスプリンターズSを目指すことになりました」

 中間も順調だ。8月1日に帰厩し、その2日後の坂路で4F51秒9、12秒1をマークし、1週前は50秒3、12秒4とベストタイ。併走相手を突き放した。

「1週前で460キロ。馬体重に大きな変化こそありませんが、馬は随分とトモがしっかりした印象。成長していますね」

 この6F重賞は14年リトルゲルダから翌年のベルカント。17年ダイアナヘイロー、19年ダイメイプリンセスに21年ヨカヨカ。昨年のボンボヤージと前10年で6勝。牝馬強しの傾向にある。秋中山へ弾みをつけるか。そして今回はどんなスタートを切るのか。やはり要注目の一頭となる。

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