右回りの追い切りでもよく動いた（奥）（Ｃ）日刊ゲンダイ

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　栗東のＣウッドで目立ったのは加古川特別で古馬相手に②着だったクールミラボーだ。１週前は僚馬ベンダバリラビアに１秒近く先行。直線ではスッと反応してその時点で仕上げは進んでいた印象だった。今週は先週に続いて今村が騎乗し、１週前とは逆に３馬身後ろから。道中でムキになることがなく、リズミカルだったのがいい。並びかける時の反応速度も上々で、まともに追えば大きく突き放していた余韻たっぷりに６Ｆ８５秒４―３７秒８、１Ｆ１１秒６。寺島師は「動きはいいですね。スッと伸びましたが、左手前に替えてからがまだ伸びそうな感じも。そこからも左回りがベストなんだと思います。重賞でもいい競馬を」と。

　鳳雛Ｓ勝ち馬で人気を集めるエクロジャイトは６Ｆ８３秒３―３８秒０、１Ｆ１１秒９。前２週が併走追いで負荷を強めて仕上げたため、今週は馬なり程度でも、とにかく素軽い。イレ込みではなく、適度な前進気勢、気合乗りも理想的だ。馬体のつくりも素晴らしく、満点に近い状態といえる。岩本助手は「けさはサッと。でも、１１秒台と動きは良かったですね。砂をかぶると嫌がるので理想はハナ。行けばしぶとい実戦タイプなので」。

　関東オークス②着のクレメダンジュは短期放牧を挟んで調整。１週前に併せ馬で動かしたことで気持ちも乗ってきた。大跳びで攻め時計はそう出ないタイプで、６Ｆ８６秒９―３９秒４と目立たないが、体を大きく使った力強い走りでフィニッシュ。もくろみ通りに仕上がってきたイメージだ。

　デビューから②①①着のミスティックロアは坂路４Ｆ５３秒２、ラスト２Ｆ２４秒８―１２秒１。先週にＣウッドで７Ｆ９３秒６としっかり負荷をかけているので、馬なり調整。それでもフットワークに伸びがあるからこそ、見た目以上の時計に。好気配そのものだ。

　６月東京の八王子特別④着のソッコータルマカはミニ放牧を挟んでここを目標に乗り込み順調。１週前は坂井騎乗でゴール過ぎまでびっしり追われる熱の入った攻め内容。今週もＣウッドで、最後は流すのではなく追って、４Ｆ５２秒１、１Ｆ１１秒８。これだけやれるのも体調がいい証拠だ。

　ツウカイリアルは放牧明けでも活気十分の動きで、最後まで手応えに余裕をも持たせたまま併入。時計は６Ｆ８５秒３―３８秒８、１Ｆ１２秒１。ここまで乗り込みも順調にこなして馬体、動きとも良好だ。庄野師は「先週にビシッと追ったことでガラッと変わったね。しっかりと動けていました。やや力む面があるから、流れてほしいですね」と。

　フェルヴェンテは坂路４Ｆ５７秒９、ラスト２Ｆ２６秒０―１２秒５。時計は平凡でも、中２週で間隔が詰まっている分、息を整える程度の調整。数字以上に脚さばきに軽さがあったし、夏場でも疲れは感じさせない。

　ベンダバリラビアは１週前が道中で気難しい面をのぞかせていたが、今週は馬場入りからリラックスして道中もリズムよくリード。最後まで集中した走りでクールミラボーと併入の６Ｆ８６秒０―３８秒４、１Ｆ１１秒８。ここまで順調で、好仕上がりの印象だ。

　ルクスフロンティアは坂路４Ｆ５４秒４、ラスト２Ｆ２４秒８―１２秒１。中間には５１秒台もマークするなど、暑さの影響もなく、気配落ちは全くない。今週もまっすぐに最後まで駆け上がってきたパワーを感じさせるフットワークが印象的だった。高いレベルでデキをキープしている。