格上挑戦で重賞ゲット

今週は軽快に１Ｆ11秒８（Ｃ）日刊ゲンダイ

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　ファイアダンサーに注目だ。

　昨年の夏に初めて千直の稲妻Ｓに参戦し、１枠２番で④着と健闘した。今年の５月にも駿風Ｓで２枠３番から⑤着と掲示板入りを果たしている。

　続いて韋駄天Ｓに格上挑戦。ここも１枠１番と内枠になった。スタートしてすぐに外へ進路を取り、道中は後方から。なかなか前があかず追い出しを待たされたものの、残り１００メートルあたりで馬群を割ってビュンと伸びた。メディーヴァルに半馬身差②着でゴール。スムーズにさばけていたら、先頭で駆け抜けていたかもしれない。

　鈴木慎師は「千直はこれまで勝ててはいませんが、３戦全て不利な内枠で見せ場のある内容。５１キロとハンデをもらったとはいえ、前走はオープンでも好走できましたからね」と話す。

　前走後は放牧を挟んで調整されてきた。プールも使って入念に乗り込まれ、先週までウッドで週２本ずつ５本の追い切りをきっちりと消化。今週水曜は５Ｆ６７秒０―３７秒６、１Ｆ１１秒８で軽快に駆け抜けた。

「格上挑戦になるので出走できるか分からないところもありましたが、適性を買っていたので、ここを目標に進めてきました。放牧でいったんリフレッシュを図り、入厩後の調整も順調。調子はすごくいいと思います」

　過去３回の千直は１０、９、９番人気と評価は低かった。今回も配当的な妙味は十分。賞金順位は１８番目でぎりぎりゲートインできたツキも見逃せない。

「開幕週の馬場なら枠や脚質の差は少ないでしょうし、ゲート練習は引き続き行っていて、だいぶ落ち着けるようになっています。この舞台なら重賞でも楽しみです」

　期待が大きく膨らむ。