千直の経験値を積んで精神面も成長

中間は順調そのもの（Ｃ）日刊ゲンダイ

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　３年連続で参戦のトキメキに注目だ。

　初めて直線千メートルを使ったのが一昨年のこのレース。格上挑戦ながら０秒７差④着と善戦して、高い適性を示した。

　昨年は５月に同舞台で駿風Ｓを勝ってオープン入り。しかし、アイビスＳＤでは伸びを欠いて⑪着に敗れた。

　リベンジを期す今年は前走の韋駄天Ｓが「結果的に早仕掛け」（斎藤誠師）で③着止まり。負けたとはいえ、０秒１差と崩れなかった点は評価していい。

「最初に使った頃は千直はどうかなと思っていたんですけど、慣れてきましたね」

　千直での好走を繰り返して、今年もこのレースに照準をピタリ。特殊な舞台で行われる年に一度の重賞だけに、豊富な経験値はアドバンテージになる。

「ここを目標に逆算して戻してきました。帰厩後の状態もいいですよ。一年を通して走ってくれるんですが、特に夏場はいいと思います」

　１週前追い切りはウッド６Ｆ８３秒７―３９秒２。チップの入れ替えで時計がかかっていることを思えば、ラスト１Ｆ１１秒９なら十分に合格点を与えられる。

「以前は馬場入りの時に跳ねたりしてましたが、最近はそういうところが収まってきました。まだ適度なうるささはあるものの、嫌な感じではないので。これがなくなったら、逆に走らなくなると思いますからね」

　年齢を重ねたことで精神面にも進境。これなら三度目の正直があってもおかしくない。

　管理する斎藤誠師は昨年の関東リーディングに続いて、今年もトップを快走中。厩舎の勢いにも乗って、待望の初タイトルを目指す。