【中京記念】米子S⑫着から一変 セルバーグ逃げ切りは松山の超ファインプレー
公開日:2023年7月24日 14:00 更新日:2023年7月24日 14:00
中京で行われた「サマーマイルシリーズ」の第2戦、GⅢ中京記念を制したのはセルバーグ。鮮やかな逃げ切りだった。
まさに大変身だった。
シリーズ1戦目の米子Sがまさかの大敗。直線の不利が大きかったとはいえ、⑫着に敗れてしまった。
そこから結果的には大逆襲の勝利。この裏には松山の超ファインプレーがあったと言っていい。
その大敗となった米子Sが実は初騎乗でもあった。外枠もあり、差す形を取ったが、そこで感触を掴んでの騎乗2戦目で、今度は内めの6番枠を引いた。最終週で決して馬場が良かったわけではないものの、「長く脚を使う馬で向きました」と松山で、特徴をしっかり頭に入れていたからこそ、逃げの手に出た。
前半3Fを34秒6で入った後も1F11秒台を続けて5F通過は57秒4。決してスローのため逃げではなく、馬を気分良く走らせて、最後はイメージ通りに持久力を存分に生かしてのフィニッシュだ。まさに思い切った好騎乗で10割のパフォーマンスを引き出したといえよう。
これでシリーズポイントでは①着=10ポイントを加算して、合計11ポイント。2位のメイショウシンタケに2ポイント差をつけてトップに立ったことになる。
今後はシリーズ3戦目となる関屋記念を視野に入れつつ調整される見込みだ。そうなると舞台は新潟千六百メートル戦。同じ左回りのマイルというだけでなく、今度は直線がフラットにもなる。最後のひと踏ん張りもさらに利きやすくなってくるか。その結果次第では夏のマイル王の座をグッと引き寄せることに。次回の走りがますます、楽しみになったことだけは間違いない。