現在、5対5のイーブン 勝ち越しがかかる安田記念は関東馬が最も勝っているGⅠ
公開日:2023年6月1日 14:00 更新日:2023年6月1日 14:00
ダービーまでは5対5のイーブン
今年のダービーはタスティエーラが勝ち、②③着はソールオリエンス、ハーツコンチェルト。関東馬のワン・ツー・スリーとなった。
これが実に33年ぶりの快挙(?)。東京競馬場に“ナカノコール”が響き渡った90年アイネスフウジンのダービー以来。ちなみに、②③着はメジロライアン、ホワイトストーンである。
今年は皐月賞馬ソールオリエンス、青葉賞馬スキルヴィングが1、2番人気。実は一昨年も1、2番人気はエフフォーリア、サトノレイナスと関東馬2頭だったが、勝ったのは関西馬シャフリヤール。昨年も同様にダノンベルーガ、イクイノックスが1、2番人気で、勝ったのは関西馬ドウデュース。関東馬が人気になって、しかも上位を独占した点は見逃せない。
これにより、関東馬は今春のGⅠは5勝目。フェブラリーS=レモンポップ、皐月賞=ソールオリエンス、NHKマイルC=シャンパンカラー、ヴィクトリアマイル=ソングライン、ダービー=タスティエーラである。
00年、05年は年間で関東馬は平地GⅠを1勝のみ。だが、近年は西軍と五分に戦えるようになってきた。
一昨年は年間の平地GⅠ24鞍を東西12勝ずつ。昨年は関西馬13勝、関東馬11勝と負け越しはしたものの、今年もここまでは5対5のイーブン。もう、“西高東低”は過去のものになってしまったのかもしれない。
ダービーで追いついた関東勢にとって、今週の安田記念は勝ち越すチャンス。というのも、レースデータが電子化されている86年以降、数あるGⅠの中で、関東馬が最も勝っているのがこの安田記念で19勝。ダービーが10勝なのと比べると、いかに多いかが分かる。
安田記念の37回の内訳は東が前記の通り、19勝で、関西馬は15勝、海外が3勝。特に前3年はグランアレグリア、ダノンキングリー、ソングラインで3連勝中。ちなみに、この3頭はいずれも1、2番人気ではない。
安田記念にエントリーしているGⅠ馬は10頭。東西比は5対5で、ここでもイーブンとなっている。
東の大将はやはり前走のマイラーズCを制して復活をアピールしたシュネルマイスターか。もちろん、連覇を狙うソングラインはヴィクトリアマイルからの中2週を克服できれば、といったところ。3歳のシャンパンカラーもコース3戦3勝の魅力がある。
さて、関東馬の勝ち越しはなるか。