【安田記念】調教マル特チェック(坂路追い)

公開日:2023年5月31日 14:00 更新日:2023年5月31日 14:00

ソダシは力感十分でダイナミックな動き

ソウルラッシュ A
 マイラーズC③着後は放牧に出さず、在厩で調整。5月中旬あたりからピッチを上げて前2週は水曜Cウッド、日曜は坂路のパターンに。先週はCウッドで1F11秒0、坂路4F55秒4を出している。今週は坂路で馬なり調整。それでもスピードの乗りは目立っていた。ラスト2F過ぎに併走相手に楽に並びかけて最後は半馬身先着の4F52秒4、ラスト2Fは25秒0―12秒0。手応えの差は歴然だった。1度使った分、素軽さも増して俊敏さはさらに増したイメージ。目標通りに上積みありでの本番となりそうだ。松山は「池江厩舎のいつもの追い切り。最後の300メートルで併せて、1Fで気合をつけ、最後は馬なりで反応を確かめました。追い切るごとに徐々に動きが良くなってきた。このひと追いでもう一段階上がってくると思います」。

ソダシ     A
 先週は新コンビとなる川田を背にCウッドで追い切り、力強い動きで6F82秒3―36秒5、1F11秒4をマーク。僚馬ドルチェモアを手応えで上回る動きを見せていた。川田も「とてもいいリズムで、いい内容、いい動きでした」と。今週の坂路での最終追いも力感十分だ。一完歩が非常に伸びたダイナミックな動きで駆け、4F55秒1、ラスト2F25秒1―12秒2をマーク。「間隔が詰まるのでダメージを残すより、フレッシュな状態で出せるように。精神状態もいいですね。順調にきているので、全力の走りを楽しんでいただけたら」と鞍上の口ぶりも滑らか。

ガイアフォース  B
 初めてのマイル戦だったマイラーズCで②着と対応力を見せて迎える本番。中間は放牧を挟んで5月11日に帰厩し、坂路でじっくり乗り込んできた。先週水曜にはラスト1F11秒8などすこぶる順調なだけに今週はもう調整程度で流して4F55秒5、ラスト2F26秒4―12秒7。時計以上にフットワークに軽さがあったうえに丸みを帯びた馬体のつくりもいい。杉山晴師は「1週前にしっかりやってるし、輸送もあるので速くならないように。体を大きく使えていましたし、状態は良くなってますね。3歳の時は使うとダメージがあった。それが解消しつつあります。あとは左回り。久々なのでそこがポイント」と。

ダノンスコーピオンB
 昨年12月の香港遠征以来だった京王杯SCが⑪着。結果は出なかったが、敗戦ショックもなく、先週には坂路4F54秒1の時計も出せている。今週は中2週、輸送も控えていることもあって、型通りに馬なりで4F54秒2。それでもラスト1Fは12秒1と見た目以上の時計になっている。フットワークに伸びがあったのが何よりだろう。これならたたいた上積みも見込めるはずで、反撃態勢はできている。

ドルチェモア   B
 NHKマイルC(⑫着)から中3週の臨戦も中間は順調だ。18日の坂路で4F55秒2を出し、1週前のCウッドではソダシと併せて6F82秒4―36秒7、1F11秒3をマークした。3戦連続での関東圏への輸送もあるため、、けさは坂路で単走。先週に続いて坂井が騎乗し、馬場の真ん中を楽な感じで上がってきた。4F54秒7、ラスト2F25秒6─12秒6。シャープな体つきで毛ヅヤも上々。高いレベルで状態面は安定している。

ナミュール    B
 最終追い切りはいつも通りのインターバル調教。坂路で1本目の4F74秒2から、その約10分後に2本目を。外ラチ沿いを馬なりで4F57秒4、ラスト2F25秒8─12秒4をマークした。小気味いいピッチで仕掛ければ、グンとギアが上がりそうな走り。前走のヴィクトリアマイル(⑦着)は向正面で両側から挟まれる不利を受けたが、そのダメージはまったくない。落ち着いた雰囲気に丸みを帯びた馬体からも〝牡馬が相手でも〟の雰囲気を感じさせる。

最新記事一覧

  • アクセスランキング
  • 週間