【ヴィクトリアマイル】安田記念馬ソングライン次は連覇へ 秋にはBCマイルか

公開日:2023年5月15日 14:00 更新日:2023年5月15日 14:00

2冠牝馬、昨年の覇者より強かった

 牡馬をなで斬りにした末脚は本物だった。雨中で行われた日曜のGⅠヴィクトリアマイルは4番人気ソングラインがGⅠ2勝目を飾った。

 前走ではスタートで後手を踏んだが、今回はしっかりと決めて、中団8番手で運ぶ。勝負どころからは、直前にスターズオンアース、さらにその前にソダシと人気馬を見る絶好の形になった。

 直線は前がポッカリあいた内側から、緩い馬場でもしっかりとした脚取りで、先に抜け出した②着ソダシをゴール前できっちりと頭差、とらえた。

 GⅠ馬4頭のうち、他の3頭は牝馬限定戦でのもの。ソングラインだけは昨年のGⅠ安田記念で、牡馬相手に勝利を収めており、牝馬同士の戦いでは役者が違ったということだろう。これで東京マイル戦は①②①⑤①①着と、あらためてこの舞台、左回りでの強さを発揮した格好だ。

 となると、次は中2週の安田記念が濃厚か。昨年はサウジ遠征①着→ヴィクトリアM⑤着→安田記念①着と結果を出してきた。今年も同じローテーションを歩んでいるだけに、連覇を狙う可能性は十分ありそう。

 すでに表明しているジャックドール、シュネルマイスター、セリフォス、シャンパンカラー、ソダシとの対決にソングラインが加われば、より一層、豪華な顔ぶれになる。

 また、再度、安田記念を制すれば、左回りを求めて秋は米国GⅠ・BCマイルへの遠征か。

 昨年は喉頭蓋の腫れでステップレースのGⅡセントウルS⑤着後に遠征を断念した経緯がある。

 当時は米国中東部ケンタッキー州にあるキーンランド競馬場が舞台だったが、今年は西海岸カリフォルニア州のサンタアニタパーク競馬場での開催。日本からの距離がグッと近くなり、遠征しやすい。立地条件の追い風がある。

 さらにタイトルを加えての渡米となるか――。まずは次走に注目したい。

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