【天皇賞・春】前2年よりハードに乗り込んだ ディープボンド〝三度目の正直〟(ネットオリジナル)
公開日:2023年4月25日 14:00 更新日:2023年4月25日 14:00
リニューアル京都の2週目は、伝統の長距離GⅠ天皇賞・春だ。
数々の名馬を生んできた淀三千二百㍍、外回りの舞台では3年ぶりの開催となる。よって、18年生まれの5歳以上の馬しか京都の経験はない。
今年の登録17頭でいえば、アイアンバローズ、アフリカンゴールド、サンレイポケット、シルバーソニック、ディアステマ、ディープボンド、ディープモンスター、トーセンカンビーナ、ヒュミドール、メロディーレーンが京都を走ったことがある馬。外回り経験馬はディープモンスター、ヒュミドールを除く、8頭となる。
唯一、京都の外回り重賞を制している馬がディープボンドだ。20年の京都新聞杯を勝ったコントレイル世代で、秋の菊花賞でも4角2番手と積極的な競馬から④着だから合うタイプだろう。
舞台こそ阪神だったが、天皇賞・春は一昨年、昨年と連続②着。〝三度目の正直〟を京都で迎えることになる。
だからこそ、今年は本番に重きを置く調整となった。前2年は、前哨戦の阪神大賞典を制して勢いに乗っての春天挑戦だったが、今年は同じローテーでも余力残しのつくり。大久保師も「ここは、あくまで天皇賞(春)を見据えた競馬」と話し、3戦ぶりにコンビ復活となった和田竜も、阪神大賞典V3を聞かれて「ここじゃないですからね。一生懸命に全力で走る。そこを陣営と考えてつくってきました」と応えている。
実際に、前2年よりもハードに乗り込んでいる。上積みをつくることが目的だ。2週前の坂路追いがそれ。4F53秒9、54秒1だった前2年に対して坂路51秒8を出してきた。1週前は恒例のCウッドで長めから。6F79秒8、3F36秒2─11秒4をマークした。手綱を取った和田竜も「時計も出ているし、動きも軽い。理想通り。トモが柔らかく、しっかりと踏み込めていた。滑らかになった感じはあります」と話す。
〝三度目の正直〟でもあるが、GⅠは国内外を合わせて今回が11戦目。今年は悲願のビッグタイトルへ向けての集大成となる。